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ブログ再開しました。 以前ほど頻繁に更新できないかもしれませんが、ぼちぼちやっていきます。

タグ:赤塚不二夫

シュールでカオスと話題になっている日清カレーめし2のCM
平成生まれの若い世代の目にはどう映っているのでしょうか。

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実はあのCM、一応イメージの元ネタがあります。

まず、アフロ髭の黒人の顔(ペコチン大魔王)が鎮座する広場(ペコチン広場)でたくさんの人たちが踊り狂う、というこのCMのベースですが、これはアメリカのダンス音楽番組「ソウルトレイン」のイメージです。
ソウルトレインは1971~2006まで続いた長寿番組ですが、CMのテイストはファンクミュージック全盛期の1970年代のソウルトレイン。
7、80年代のソウルレインは日本でも毎週放映されていて、スタジオは踊るアフロの黒人だらけでした。 
ジャクソン5・オン・ソウルトレイン1972 ←少年期のマイケル・ジャクソンが見られるのでこれをチョイスしてみました。

レオタード姿の外人のネエチャンが踊っていますが、あれは1980年代のエアロビクス・ブームの頃のスタイルです。
オリビア・ニュートンジョンがPVでエアロビをしたりエアロバイクを漕ぐ「フィジカル」をリリースした頃です。 

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若い女性が滑り台から次々と降りてきますが、ああいう演出は昭和のテレビ番組ではしばしば見かけました。
(例:スターと飛び出せ歌合戦)

また、このCMには赤塚不二夫的な要素も紛れ込んでいます。
不細工な女の子と男の子のアニメキャラは微妙に赤塚不二夫が描く漫画に似ています。
KのTシャツを着た青年や妙に若作りしたオバサンなどにも1960~70年代の赤塚ワールドのテイストがあります。

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男の子と女子高生とお爺さんはこのCMの前のシリーズから引き続き登場。
お爺さん(イカ八朗)と女子高生(大川成美)は芸名をCM中でそのまま使っています。
イカ八朗さんは映画「テルマエロマエ」、「テルマエロマエⅡ」にも出演しています。

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さらに、広場には前のCMから登場しているケンタウロス、着ぐるみ、覆面男などを投入して踊らせているので、カオス感はいやがうえにでも高まります。

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このカオスの核はペコチン大魔王ですが、第2の核は素肌に黒革のベストを着たクレイジーなテンションのダンサー。
40代以上にはとてもなじみのある大澄健也さんです。
1989年、無名だった大澄賢也は13歳年上の歌手小柳ルミ子と結婚、浮気が発覚して2000年に離婚。
激怒したルミ子に一億円の慰謝料を背負わされたナイスなキャラです。
結婚していた頃はよく夫婦でテレビ出演して、とても気色悪い愛のダンスを踊っていましたw

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ナレーションが荒川良々というのも適役ですが意表をついています。

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CMに出てくる赤白のツートンカラーの電子レンジですが、これは調べてもどうしてもわかりませんでした。
そんなに古い製品ではなさそうなのですが…。
わかる方ご一報お願い致します。

ところで、このカレーめし2は以前よりダイスミンチが大きくなったのがポイントなのですが、このCMでは全くそのことに触れていません。
 
実際カレーめしを食べた人たちの感想をネット上で拾ってみましたが、「おいしい」、「まずい」とこれもカオス状態です。
真偽はご自分で実際に食べて確かめてみてください…ジャスティス!!
 
参考サイト:日清カレーめし2公式サイト





 

「ひみつのアッコちゃん」と言えば、広く知られているのはエンディング曲の「すきすきソング」ではないでしょうか。
高校野球やJリーグの応援曲として現在でも使われている名曲です。

山形民謡(庄内おばこ)と60年代ロックンロールが融合した斬新な作品なので、ノリとインパクトが抜群です。
最初に登場する”納豆売り”がシュールですw
 
 すきすきソングはこちら


主演の綾瀬はるかさんは天真爛漫なキャクターなので10歳の少女を演じていても違和感がありません。

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数週間前の「さんま御殿」で彼女が共演者の玉木宏さんを「玉ちんが…」と呼んでいて、爆笑を取っていました。
仲が良いから撮影現場でそう呼んでいたのでしょうが、他の女優さんなら用心して口にしない愛称です。
邪気のない彼女らしい失言(?)でした。 
 
スーツに身を固めて10歳の少女を演じる大杉蓮さんは違和感がありすぎて、逆にカッコいい。 
渋い中年の役が多い大杉さんですが、白ブリーフいっちょで大暴れしている映画を見たことがあります。
イメージを壊すことを恐れないロックな俳優さんです。

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映画の終盤で、アッコちゃんは自分が何に変身したらよいのかわからなくなり、「なりたい私になれっ」と鏡に呼びかけます。
様々なコスプレのあと、花嫁姿(ドキッとするぐらいキレイでした)になり、最後はスーツ姿のOLに…。
化粧品会社でナオト(岡田将生)と一緒に働くことを選んだアッコちゃんでしたが、最後の最後に子供に戻って家族のもとに帰ります。

このくだり、リアルな女性の人生の選択肢とその迷いと苦悩を思わせて、妙にグッときました。

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アッコちゃんは権謀術策で金儲けを画策する大人たちに対して、もっとシンプルにピュアな気持ちで生きれば世界はきっと良くなると呼びかけます。
この映画の脚本はオリジナルだそうですが、原作者の赤塚先生らしいメッセージになっていたと思います。

「早稲田大学には算数学部なんてないっ」…ウケましたww
 

 

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