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ブログ再開しました。 以前ほど頻繁に更新できないかもしれませんが、ぼちぼちやっていきます。

タグ:痕跡

御殿はなぜこの場所が選ばれたのか?

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古地図の道をたどりながら川崎フロンターレの本拠地へ。

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この高低差は何?

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江戸時代はここに多摩川が流れていた。

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この凹みは多摩川の痕跡。

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多摩川は御殿を守る堀としての役割を果たしていた。

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高低差を示す地形図でもタモリさんたちがいるところは低くなっている。

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現在の多摩川。

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江戸時代、多摩川は蛇行して御殿のそばを流れていた。

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等々力競技場

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等々力と言えば、世田谷区にもある。

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多摩川を挟んで東京と神奈川に同じ地名がある。

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昔は蛇行して流れていたので、等々力は分断されていなかった。

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視聴者も同じ気持ちw

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昔はくねくねと蛇行して流れていた多摩川。

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多摩川の流れがまっすぐになり、町(村)が分断される。

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「下野毛美容室」で想像をたくましくする若き日の森田青年w

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多摩川は武蔵小杉の発展にも関係しています。
徳川家康が多摩川を利用してあるものを作りました。

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タモリさんたちは再びタワーマンションの足元へ。

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この道のカーブに目をとめたタモリさん。

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カーブ沿いにあるお宅を訪問。

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今回は、古本に残る痕跡から、約60年前の男女の恋愛を紐解いてゆく新3大です。

落書きやメモなど前の所有者が残した痕跡のある古本を痕跡本というそうです。

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例えばこんな感じ。
古本や貸出図書ではこういう書き込みや傍線、しばしば見かけますね。

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今回問題の古本を紹介してくれるのは、古本マニアの古沢和弘さん(35)。
前の持ち主の痕跡を読み、いろいろと妄想を膨らませてしまうそうです。

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古沢さんは古本好きがこうじて、古本屋さんを経営しています。

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そして、問題の古本がこれ。
アンデルセン童話集全10巻のうちの8冊。

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古沢さんが早稲田の古本屋街で手に入れたもので、1巻と6巻はすでに抜けていたそうです。
奥付には昭和26年(1951)発行とあります。 
 
このアンデルセン童話集には、書き込み、手紙、メモなどが残されており、それらを読むと、ある男性が女性に毎月1冊ずつこの童話集を書き込みや手紙付きで送っていたことが推測されます。

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 男性の名前は英雄、女性の名前はF子と書かれています。

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アンデルセン童話の痕跡① 第2巻の手紙

まず、最初は第2巻に挟まれた英雄さんからF子さんあての手紙です。

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「君に会いたくてしょうがないのだが、ウッカリ会いたいと言ってまた君を苦しめても困ると思って、私も困っている」
そう、手紙にはつづられています。

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さらに、”F子に会いたいが(英雄は)引っ越したばかりなので、身動きがとりずらい、できればF子に来てほしい”と、書かれてあります。

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 「もう2,3か月もすれば私の方からでもそちらに行けるようになれると思う」
手紙の日付は5月23日なので、2,3か月後は7月、8月ということになります。

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 明らかに恋愛中の男女の手紙ですが、マツコさんと有吉くんはあて名がF子になっていることが引っ掛かったようです。

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確かに、本人宛の手紙であて名を匿名扱いにする必要はありません。
 
 ただ、英雄さんは恋愛相手に毎月本を送っている。
 文章も書き慣れているし、相手への思いの丈もストレートに打ち明けている。
小説や随筆の登場人物の名前をイニシャルで表記するスタイルは当時から割と一般的。

というところから、英雄さんが文学青年だったのではないかと推測されます。
登場人物がイニシャルで書かれてある小説などの影響を受けて、わざわざ恋人の名前をF子にしたのではないでしょうか。

他にこの手紙から読み取れることは、二人は遠距離恋愛中(距離は不明)。
原文は旧仮名遣いなので、英雄さんはおそらく戦前の教育を受けている。
日付は英語で書いてあるので、おそらく英雄さんは大卒もしくは大学生。

時々言い回しがかなりおっさん臭いのですが、この頃は若い人でもこういう言い回しは使っているような気はします。
(石原裕次郎が出ていた昔の日活映画なんかみるとそう)
当時は普通の言い方だったのが、時を経て今ではオジサン臭く感じる表現になったということだと思います。
加えて、英雄さんは恋人のF子さんに対して自分を精一杯大人っぽく見せようとした気配も感じられます。
後半の手紙も含めて全体から、若者らしい情熱や弱々しい心情も垣間見られるので、英雄さんはおそらく20代だったのではないでしょうか。

本が発行されたのが昭和26年、今から64年前です。
もし英雄さんが大卒の社会人だとすれば、22、3歳以上。
となると、ご存命だとすれば、80代にはなっているはずです。

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