昨年7月に続いてTBSのサバイバル特番の第2弾です。

survive 3

こんなのやらせだろ、と思いながらもつい見てしまうのは、ネコが動くものを見ると追いかけずにいられないように、毎日サバイバル生活をしていた人類の太古の記憶が本能としてよみがえるからなのかもしれません。

特に男子は極限のサバイバルは大好物です(見る限定ですがw)。
 
今回の参加者とロケ地は以下のようになっていました。

武井壮(41):ミクロネシアの無人島
上田竜也(31):カナダ・ポンドインレット(北極圏) 
菅谷哲也(21):オマーン・ルブアルハリ砂漠 
ワッキー(42):ヴェネズエラのジャングル 

全員芸能人ですが、年齢もジャンルもバラバラです。

4人の中で若い方二人が北極圏と砂漠を担当したのはわかるような気がします。
環境が厳しいから、若くて体力がないとキケンです。
武井壮もワッキーも身体能力で売っているタレントですが、もう40代のオジサン。
高齢者にムチャはさせられません。 

今回、上田くんはドクターストップ、菅谷くんはリタイアで最後までサバイバルはできませんでした。
二人を”根性なし”と罵るネット民もいましたが、そういう人は現地でサバイバル体験をしてみればいいと思います。

survive ueda

いくらスタッフがサポートしても、北極圏や砂漠はいるだけでキツイと思います。
私は寒いのが苦手だから、マイナス何十度の世界にいる上田くんは見ているだけでもツラかった。
菅谷くんは一面砂の世界だから画が地味。
地味なのに寒暖差が激しく、水分が摂れない厳しい環境でサバイバルしなくてはならない。
おまけにリタイアしてしまい、タレントとしては一番損な役どころでした。

survive sugaya

ただ、この番組が一番残念なのは、どこまでがガチで、どこまでがやらせなのかよくわからないところです。

TBSは最近「水曜日のダウンタウン」でもやらせが問題になりました。
しかも、外部(取材対象)からの告発でやらせが発覚しました。 
 
だから、海外の僻地に行ってしまえば、やりたい放題という見方もできてしまいます。
 
アザラシの肉片が”たまたま”落ちていたとしても、それは許せます。
素人にアザラシ狩りなんてどだい無理な話です。

そういう偶然が最も豊富だったのは、ワッキーのジャングル編でした。
たまたま電気ウナギがイカダの端で死んでいて、電気ウナギの死骸でピラニア釣り。
ワニをつかまえたと思ったら、次のシーンではたき火の上で焼肉になってました。 
もう本当にワニの肉かどうかも怪しくなってきます。
アナコンダとの格闘もあったりと、番組的にはジャングルは素材の宝庫です。

前回チャンピオンの武井壮は、今回は一番楽に見える南の島。
だいたいドラマや小説ではサバイバルの舞台は南の島です。
ヤシガニやシャコガイを獲ったりして、ここならやってみてもいいかと視聴者に思わせる場所です。
これでは画にならないと考えたのか、武井壮はイカダで脱出を試みます。
ところが海流と風に流され、見えていた目的の島は見えなくなり海に漂流するハメに。
最後はなぜか陸地でタイムアップを知らされます。

suvive takei

こういう番組はドキュメンタリー風にガチでやってしまうと、見どころがなくなって退屈な番組なってしまうかもしれません。

だから、多少の演出を加えるのは避けられないことだとは思います。

ただ、見ている側としてはどこまでがやらせなのかがよくわからないからイライラする。

どうせ寝ているのは、イグローとかハンモックではなく、スタッフのテントやキャンピングカーだろうと想像してしまうと一気に気持ちが白けてしまいます。

ゆえに、私が見たいのはこの番組のメイキングです。

武井壮がモーターボートに回収されて陸地に戻るところとか、上田くんが現地スタッフに手伝ってもらいながらイグローを完成させるところなどを見せてほしい。

舞台裏を見れば、実際どの程度出演者やスタッフがたいへんだったのかが視聴者にもリアルに伝わってくると思います。

第1弾はコチラ⇒ 全世界極限サバイバル 100時間生き残れ ’14 7月1日放送

究極のサバイバルテクニック
ベア・グリルス
朝日新聞出版
2014-04-18


本当にあった 奇跡のサバイバル60
タイムズ
日経ナショナルジオグラフィック社
2013-12-18