タモリさんたちは再び黒部ダムに戻ってきました。
ここからは、秘境ゆえのダムづくりの工夫に迫ります。

前回の放送でもタモリさんが持っていた疑問。
黒部ダムのアーチはなぜ両岸についていないのか?

まずアーチ式ダムの仕組みをコインとはがきで実験。
コインは水圧、はがきはダムと考えます。
はがきが平らな状態でコインをのせると、コインの重みではがきはすぐにたわんで崩れてしまいます。

しかし、はがきをアーチ型にすると、コインの重みを両側で支えるので、簡単には崩れません。
これがアーチ式ダムのメカニズムです。

ところが黒部のダムはアーチの両端が岸につかず、「く」の字型になっています。
なぜなんでしょう?

なぜなら谷があるため、ダムの水圧を受け止めきれないから。

そして、ダムはやや前かがみにつくってある。

より強固な岩盤に力を伝えるため、前傾姿勢にして力が下方にかかるようになっている。

ダムの両端を「く」の字型にすることで、谷から離れた場所で水をせき止めるとともに、上部の岩盤に負担を与えないようにしている。

黒部ダムはアーチ式と重力式の複合型。

話が専門的すぎてついていけない近江アナw

重力式ダムはコンクリートをたくさん使って、その重みで水圧を受け止めます。

秘境につくられた黒部ダムは資材の運搬を少しでも減らすため、コンクリートが少なくてもすむアーチ式をベースに設計されました。
しかし、ダムの両端は現地の岩盤や地形に合わせて重力式にしました。

黒部ダムに拍手w

黒部ダムは建設中に大きなピンチに見舞われました。

フランスで、同じアーチ式のダムが決壊。
およそ500人の死者・行方不明者を出す大惨事となりました。

この事態を受け、建設費の一部を融資していた世界銀行が「ダムの高さを低くするように(186m→150m)」という勧告をしてきました。

このピンチを技術者たちはどうやって乗り越えたのでしょう?

タモリさんたちはそれがわかる場所に行きます。

普段は関係者しか行けないところ。

迷路のような通路。

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