例えば、鮨も今や世界中で食べられる料理になりましたが、(良し悪しは別として)各地で独自の進化を遂げています。
柔道もグローバリズムの例外ではなくなってきました。
柔道着がカラー化したのもその一つでしょう。
さらに技についてもネオ(新しい)柔道が生まれつつあるようです。
最初に紹介されたネオ柔道は、イラン選手の技。
カゼム・サリハニという選手は1999年アジア選手権の対瀧本誠戦において、イラン・レスリングの技を使って滝本選手を倒しました。
① 相手の脚に自分の脚を絡めて、固定
② もう一方の相手の脚の膝裏を手で引いて倒す
というもので、ギャヴァーレというイラン・レスリングの技だそうです。
瀧本 VS サリハニ
この番組では、2013年からのルール改正で帯から下を掴む行為は一切禁止されるため、もろ手刈りが反則技になると紹介されていましたが、このギャヴァーレも同様に反則が適用されるようです(参照:ウィキぺディア)。
次に紹介されたのはウクライナのゲオルギー・ザンタラヤ選手。
この選手の特徴は、体の反転や宙返りによって相手の技を無効化すること。
体を反転させることによって、背中からの着地を避ける行為はレスリングでもよく見られますし、柔道の試合でも時折見かけます。
ただ、宙返りとなると、高い身体能力が必要でしょうし、一歩間違えると大ケガにつながりそうな気がします。
体操王国ウクライナならではのテクニックです。

二ャンコ先生の「キャット空中3回転」を思い出すw
最後に紹介されたのは、モンゴルのサインジャルガル・ニャムオチル選手。
この選手の得意技はモンゴル相撲の技、シャハジタタフ。
柔道の大腰に似た技ですが、一番違うのは相手の股間に膝を入れて、(相手の)体を跳ね上げる、という一段階があるところです。
技をかけられると体が宙に浮いてしまうので、なかなか厄介そうな技です。

朝青竜もこの技を使っていた
現在モンゴルは柔道選手を強化中だそうです。
大相撲の現状を見ると(3横綱がモンゴル出身)、間違いなく日本の強敵になりそうですね。
マツコさんがコメントしていたように、日本人にとっては柔道は神聖な侵すべかざる存在かもしれませんが、外国人にとっては一スポーツのjudoです。
様々な考えや思いはあると思いますが、ルール変更というやり方は、かつて日本が水泳やスキージャンプで金メダルを取った後に日本人に不利な形で変更された国際ルールの事を思いだしてしまいます。
欧米諸国の姑息なやり方をそのまま真似するのはいかがなものでしょう。
日本柔道界には正々堂々ネオ柔道に立ち向かってほしいと思います。