① 入江早耶 作 「ベンテンダスト」

アート作品に使うカスは、消しゴムのカス。

 kasu1

こちらが作者の入江早耶さん。
広島市立大学の研究員として広島を拠点に活動。

kasu2
 
消しゴムのカスを使った作品で、数々の賞を受賞してきました。

kasu3
 kasu4
 
どのように作品を作るかというと…。

まず画像を消しゴムで消し、そこからでたカスを材料にして作品を作ります。

kasu5
 kasu6
kasu10

9年間で100点以上の作品を制作してきましたが、その中でも最大の作品が「ベンテンダスト」。
20個の消しゴムを費やした大作ですが、とても繊細な作品です。

kasu8
 
掛け軸の弁天様が消え、立体化して生まれ変わりました。

kasu9
 
②  小和田成美 作 「ドレス・クラック」

小和田さんが使うカスは、鉛筆の削りカス。

kasu11
 
こちらが小和田成美さん。
東京芸大大学院に在学中。

kasu14
 
工程1.削りカスがちぎれないように慎重に削る

工程2.大きさ別にカット

kasu12
 
工程3.同じサイズをボンドで貼り合わせる

ひたすら「削って⇒貼る」を繰り返す。

こうしてできる作品がこれ。

kasu13
 
製作日数2か月、鉛筆20本を費やしました。 

そして、鉛筆80本を使った渾身の作品が「ドレス・クラック(ドレスをまとった雌鶏)」。

kasu15
 
横:約70cm、高さ:約60cm。

この作品で小和田さんは「エコ&アートアワード2013」で協賛社特別賞を受賞しました。

kasu16

受賞しても、大学内では特に話題にはならなかったそうです。

kasu17

小和田さんが今までで一番苦労したのは芸大受験。

kasu18
 
芸大は2浪で受かれば普通です。
(某年の芸大美術学部の公表では、現役2割、1浪3割、2浪、3浪各2割、4浪以上1割) 
 続きを読む