ここ数年大学の入試の難易度が上がっているそうです、というお話。

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ゲストは東京大学文学部卒のグローバーさんと早稲田大学在学中の谷まりあさん、

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自身の文章が大学入試の問題文に採用された武田砂鉄さん。

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問題文の原作者なら国語の試験問題は簡単に解けるのか?

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今回は武田さんに自身の文章が採用された試験問題に挑戦していただきます。

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この問題を採用した京都・花園大学の先生も参加します。

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タイトル。

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入試問題に採用された武田さんの鼻毛についてのエッセー。

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人の体毛の中で、なぜ鼻毛だけが笑われる対象なのか?
その疑問がこの文章を書く発端だった。

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10円玉2枚で挟んで鼻毛を抜こうしたが、抜けずに鼻毛がカーブしてしまった女性の話w

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では、実際に出演者に問題を解いてもらいます。

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問題文はどんな内容なのか?

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筆者の武田さんが鼻毛を生やしっぱなしにしている人と居酒屋に行ったときの話。
武田さんは、なぜ鼻毛を生やしたままにしているのかをその人に聞いてみた。

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返ってきた彼の答えは、「なぜそのままにしてはいけないの」だった。

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その後武田さんたちは、彼の鼻毛についての独特な持論を聞かされるのであった。

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この問題文に対し、漢字・慣用句や、

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作者の気持ちを問う問題など、全15問。

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全員真剣に問題に取り組み、

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試験終了。

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自分的には正解がない問題があったw

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ここからは花園大学文学部、今井隆介准教授による正解と解説。

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両者譲るつもりはないw

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問7 空欄Bに当てはまる語句を選びなさい。

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みんなでシェアする枝豆とは別に自分専用の枝豆を頼んだその人は、「とにかくB」と枝豆に用意する言葉としてはなかなか丁寧な言い方で枝豆好きを知らせる。

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① 枝豆が目に余るんです
② 枝豆が目に染みるんです
③ 枝豆には目がないんです
④ 枝豆には目を掛けているんです

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武田「これには正解ないと思うんです」

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全員③と解答。

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タモリ「酒の席では④もありそう」

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正解は③でした。

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出題文の”丁寧な言い方”が引っかかる。
③は別に丁寧な言い方ではない。

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④でもバツにはできないのでは?

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④の「目を掛ける」は辞書的には”世話をする、かわいがる”という意味。

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ここでは辞書と同じ内容のものが正解となる。

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納得していない筆者。
これは出題の仕方ー”丁寧な言い方”ーが良くないよなあ。

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クレームに対しては「辞書が正解」の一点張りw

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問9 「いたたまれなくなる」とありますが、筆者がこのように述べた理由を選びなさい。

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「いたたまれなくなる」のある箇所。

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選択肢①~④

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解答割れました。

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正解は②。

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武田が選んだ①がダメな理由。
谷「”緊張感に耐えられなくて”というのは読み手の妄想なのかな…」w

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タモリ「”いたたまれない”という言葉の意味を中心に考えると、④が適切ではないか?」

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今井「筆者は人を笑いものにしたかったわけではないから、④は✖。」

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ここで今井先生の入試問題作りのこだわり。

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問題作りは苦痛なので楽しみを求めている。
確かに引っかけ問題の作成は辛いでしょうねw

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こだわり① 選択肢の字数が同じ

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こだわり② 選択肢の文章が途中まで同じ

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問13 「君たちはそれぞれの鼻毛に背負わせすぎなんだ」の最も適切な意味は?

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該当箇所。

鼻毛はそもそも埃などが入らないようにガードする役目を持っている。

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それをカットしたり抜いたりすると、残りの鼻毛は向きを変えてでも守らなけれならないと思う。

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選択肢①~④

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4人の解答。

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正解は④。

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武田、ここは敗北を認めるw

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問14 「動揺した」の理由として最も適切なものを選びなさい。

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該当箇所。
”鼻毛に「体の向き」という形容を用いることに動揺したものの、言いたいことは分かる”

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選択肢①~④

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①と③にわかれる。

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鼻毛の「体の向き」を巡って議論白熱w

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正解は③。

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武田「…(  ̄っ ̄)ムゥ」
今井「…(-_-;)」

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空耳アワー♪

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結果発表。

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筆者屈辱の最下位w

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国語の入試問題なんてこんなもん。
付き合わされる受験生がかわいそう。

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次回予告。

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コンプレックス文化論
武田 砂鉄
文藝春秋
2017-07-14