名古屋城正門前からスタート。

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大都市なのに通過点になりがちな名古屋。

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正門をくぐるとすぐにしゃちほこのレプリカがある。
2メートルある。

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名古屋人の友達が多かったので、名古屋弁が得意になる。
タモリさんの名古屋ネタの秘密。

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旅のお題は「尾張名古屋は家康でもつ?」。

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最初の案内人は名古屋城の発掘を担当している学芸員の市澤泰峰さん。

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信長や秀吉は名古屋(尾張)出身だが、家康は三河の人。
なぜ「尾張名古屋は家康でもつ?」。

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戦国時代、尾張の中心地は清州だった。

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清州は名古屋城の北西6kmに位置する城下町。

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1610年に新たな城と町を作ったのが徳川家康。

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今回は家康が名古屋でどんな町や城を作ったのかを見ていきます。

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まずタモリさんたちが向かったのは、天守のある中心。

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名古屋城大天守。

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名古屋城は昭和20年の空襲で焼失しましたが、写真などの資料が多く残っていたのでほぼ忠実に再現されました。

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名古屋城といえば金のシャチホコ。

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うろこのレプリカ。
シャチホコ二匹合わせてうろこ430枚、純金200㎏分が使われている。

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江戸から昭和にかけて、3回ほどうろこは泥棒のチャレンジを受けている。
江戸時代大凧に乗って盗もうとした者もいた。

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昭和12年の新聞。
うろこが58枚盗まれる。
図面を描く作業で、城に足場を組んでいたそう。

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大阪で売ろうとして、捕まる。

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続いてタモリさんたちが向かったのは、本丸の東側

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搦手馬出(からめてうまだし)という空間。

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搦手馬出?

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「馬出」は門の前を堀や土塁などで囲み、守りにも攻めにも強くした空間のこと。

防御では左右の細い出入り口から攻めてきた敵を二方向から攻撃できる。

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攻撃では馬や兵が門から出るときに目隠しになるだけではなく、馬出から出る味方の援護射撃ができる。

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名古屋城を築城したのが1610年。
家康が豊臣との最後の戦いに備えていた時期でした。

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家康は戦いを想定して強い城を作った。

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次にタモリさんたちがやってきたのは搦手馬出の空堀の中。

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石垣の石に注目。

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花崗岩・花崗閃緑岩:マグマが地下深くで固まった岩
緻密で硬い

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反対側の石垣の石は砂岩。
砂岩:砂が圧力や熱で固まった岩
粒子が細かくなめらか

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古い時期にできた砂岩は硬いので石垣に向いている。

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同じ堀なのになぜ左右で石垣の石の種類が違うのか?

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石垣を担当した大名の名が書かれた絵図。
空堀の石垣は左と右で担当者が違う。

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担当者が違うので使う石の種類も異なっていた。

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このようにたくさんの大名に城を作らせることを天下普請といいます。

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名古屋城の天下普請に協力させられたのは、豊臣恩顧の大名たち。

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家康はあえて豊臣と親しい大名たちを天下普請に参加させて、豊臣の財力をそいだ。

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タモリさんたちはさらに搦手馬出の北東の隅に進みます。
現在修復工事中。

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ダジャレw

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もともとはこうなっていた。

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石垣が壊れそうなっていたので、解体しています。

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空堀が途中から水堀になっているのはなぜ?

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名古屋城は熱田台地という南北に長い台地の北の端に位置している。

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城の北と西は低湿地。

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搦手馬出は台地と低湿地の境に作られていた。

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馬出、天下普請、立地…。
家康が名古屋城を強い城にする狙いを見てきましたが、実は強さ以外の別の狙いがありました。

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この地形だと盛り土をしないと馬出の石垣を築けない。

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安定した石垣を作るには、台地の地盤を削って石垣を積みます。

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ところが家康はわざわざたくさんの土や石を盛って台地のヘリに石垣を作っています。

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工事中だから見られる栗石。

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盛り土をして石垣を築いたのは、馬出を広く作るため。
しかも名古屋城には搦手馬出よりもはるかに広い馬出があります。

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実はこの広さにもう一つの狙いがありました。

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平和な時代の活用を見据えて、家康は城に広いスペースを取っていました。

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実際名古屋城は現代では災害時の広域避難所になっている。

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徳川家康が天下統一の直前に作った名古屋城。

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強さだけでなく、平和な時代の活用も見据えて建てられた城だったのです。

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名古屋②に続く