左側の断層崖に沿って、堀田エリアにやってきました。
ここで、日本一の湧出量を生むもう一つの秘密がわかります。

bep44
 
 断層がよくわかります。
タモリさんたちは沈んだ場所にいるので、その地下には今見いている断層と同じ構造があるということになります。

 bep45

地下に同じ構造があるということが、温泉の流れ方に関わりがある。

bep46

タモリさんたちはまた断層の上を目指します。

bep47

断層の上からの景色。
別府が扇状地だということがわかります。

bep48

扇状地:川や火山の土石流に運ばれた土砂が扇状に堆積してできる地形

bep49
 
堆積した土砂には水が染みこみやすい。

bep50
 
あふれた温泉が別府の扇状地に流れていっている。

bep51
 
扇状地のここかしこに温泉が掘られて、湧出量日本一に。 

bep52

続いてタモリさんたちは別府エリアに移動。
ここでは泉質の種類が多い理由を探ります。

bep53

天満温泉共同浴場

一回100円、1000円払えば一か月入り放題。

bep54

蛇口をひねれば温泉が出てくる。
湯たんぽや食材を茹でるのに使う。

bep55

泉質:塩化物泉
泉温:95.5℃

bep56

 昔ながらのシンプルな浴場。

bep57

さて、今日行ってきた温泉エリア(鉄輪、観海寺、別府)の泉質を比べてみます。

bep58

 鉄輪エリア:弱酸性(PH3.5)

bep59
 
観海寺エリア:アルカリ性(PH9)

bep60
 
別府エリア:アルカリ性(PH9)

bep61
 
右側の温泉エリアはやや酸性、左側はアルカリ性。

bep62
 
右側は山から海に向かうにつれ、酸性度は弱くなっている。
つまり、成分が薄くなっている。

bep63
 
一方左側は成分が薄まっていない。
なぜ?

bep65

 扇状地を流れる温泉の通り道は様々。

bep66
 
地表近くを流れるもの、地下深くを流れるもの、途中で二手に流れるもの等々。

bep67

さらに通り道となる地層には様々な鉱物が含まれています。
こうして、通り道ごとに微妙な成分の違いが生まれます。

bep68

扇状地に広がる温泉の複雑な通り道のおかげで、別府温泉は泉質日本一となったのです。

bep69

扇状地は優秀なブレンダー。

bep70
 
日本一の温泉を生み出したのは、断層と扇状地。

bep71

タモリさんたちが最後にやってきたのは由布市と別府市の境にある塚原温泉
二つの断層が交わる場所にあります。

bep72
 
火口を目指して登ること5分。

bep73
 
活動中の火口です。

bep74

やってきたのは活火山、伽藍岳

bep75

ヘルメット装着、マスクも装備していざ火口へ。

bep76

火山ガスに有毒成分がほとんど含まれていないので、伽藍岳の火口は近づくことができるのだそうです。

bep77
 
有毒成分がないのはなぜか?
マグマから出る火山ガスが地表に出る途中にマグマによって温められた大量の熱水があり、有毒成分はその熱水に吸収されてしまうから。 

bep78

しかも、その大量の熱水は別府温泉のすべての源。

bep79

地表に染みた雨水が温泉となって出てくるまでおよそ50年かかる。
今出ている温泉はタモリさんが二十歳ごろに降った雨。

bep82

別府温泉が一つの泉源だったという事実を納得。

bep81

まとめ
火山の中に大量の水があった。
それが扇状地を下る間にいろいろなものが混ざったり薄まったりして様々な泉質が生まれた。

bep83

二つの断層を走破して大満足の断層王w

bep84

大分名物のとり天?

bep85
 
おまけ
タモリさん、酸性度日本第2位の塚原温泉に入浴。 

bep86
 
玉川温泉と違って、チ○○ンがチリチリしないそうですw

bep87

次回(2月11日)も別府です。

bep88