タモリさん一行は再び平泉の街に戻りました。
やってきたのは毛越寺(もうつうじ)。 
奥州藤原氏2代、基衡が建てた寺院です。

街が繁栄すれば、欠かせないのが水。
毛越寺をみると、平泉の水事情が分かるそうです。

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 平安時代の庭園をそのまま残す毛越寺。

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本堂の前に大きな池がある浄土庭園。
仏の世界を表現しています。

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ここの池の水は湧き水。
平泉は湧き水が豊富。
平地に泉が湧くので、平泉。 

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なぜ平泉には湧き水が多いのか?
その謎を解くため、毛越寺の裏手の山の斜面に向かいます。

斜面のくぼ地に毛越寺の水源を見つけました。
斜面は地層の断面が露出しやすい場所(ヘリ)。
そのため、地中を通ってきた水が湧き出すことが多い。

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学者ギャグw

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一行は長靴に履き替えて、さらにに移動します。

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ここでは地質の専門家、大石雅之さんが案内します。
大石さんがこのあたりの地層を自作の模型を使って説明します。

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地盤に圧力がかかると、硬い地層はバリっと割れて断層になる。
上の方の柔らかい地層は割れずにぐにゃっと曲がる。

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この辺りは砂岩が泥岩に挟まれた地層が斜めに立っている。

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図にするとこんな感じ。
青い部分が砂岩の層。
茶色い部分が泥岩の層。

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普通は泥岩の層が上にあるのであまり水が下に染みこまない。

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ここは露出した砂岩の層に水が染みこみ、ヘリから大量に水が湧く。

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最後にタモリさん一行は街の中心部へ。
かつて大きな寺があった場所です。

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無量光院は3代秀衡が建てた寺院。

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秀衡は理想の都の姿をこの寺で表現しようとしました。
お堂の背景に山があり、山のかなたから阿弥陀様がやってくる、という構図。

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奥州藤原氏は、極楽浄土をこの世に持ってきたかったのでは…。

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「 黄金の都・平泉はなぜ栄えたか?」のまとめ

金が大量に採れた。
北上川という水運に恵まれた。
北からも南からも物資が来た。
水には苦労しない。
まさにヘリのおかげでここまで来た町。

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わんこそば。

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おまけ。
砂金を探しながら謎のオリジナルソングw

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次回(12月17日)は目黒です。

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