ロケ地:横浜市鶴見区 (株)岩崎 ビーアイ・ファクトリー

鶴見は京浜工業地帯発祥の地、というお話。

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ゲストは板倉俊之さん(インパルス)、柳原可奈子さん、山崎育三郎さん。

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今回は食品サンプル製作技術コンクールの出品作の紹介。

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普段は顧客のオーダーに応じてサンプルを作っている職人さんが、本当に作りたかった食品サンプルとは?

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解説は食品サンプル製作技術コンクールの委員長も務めている工場長の寺島貞喜さん。

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まずは工場長の寺島貞喜さん(職人歴21年)の作品。
作品名「想い出食堂のカツ丼」。
工場長のこだわりは衣のサクサク感と卵の色のメリハリ、トンカツに染みた出汁のコントラスト。

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リアリティを追究すると汚く見えてしまうので、一般的なサンプルはきれいでリアルではないそうです。
食品サンプル業界の定説では、”日本人はきれいな色と光るものに吸い寄せられる性質がある”そうです。

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続いてコンクール1位に輝いた兵頭隆行さん(職人歴28年)の作品。
作品名は「鯵(味)を食らう!」。

普段の業務では魚のサンプルを作る機会はほぼないそうです。
兵頭さんのこだわりは匂いが嗅げるようなサンプル作り。

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板倉「普段は何を作っているんですか」
兵頭「洋食ですね」
板倉「ここだけの話、もう作りたくないなというのあります?」
兵頭「まあ、しいて言うならハンバーグですかね(一同爆笑)」
板倉「あんなに人気者なのに」 
兵頭「入社してからずっとハンバーグばっかり作ってますから(爆笑)」
 
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続いて、商品企画賞受賞の塚越千春さん(職人歴18年)の作品はお味噌汁。
作品名は「究極の一杯」。
定食のわき役でしかないみそ汁サンプルを本気で製作。

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板倉「工場長から見ても、これは見事ですか?」
寺島「そうですね、見事というか、みそ汁一杯に何でここまでやれるんだろう、ていう(爆笑)」
板倉「ちょいちょい、ヒドイんだよ」

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こちらが一般的なみそ汁のサンプル。
タモリ「みそ汁と言われたらみそ汁、茶わん蒸しと言われたら茶わん蒸し」

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続きまして、コンクール2位受賞、山川剛さん(職人歴14年)の「YY餃子パーティ」。
調理の行程から製作することで、奥さんとの楽しかった餃子パーティを表現。

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新婚の奥さんが作ってくれた餃子をサンプルにした作品。
奥さんのイニシャルがYYなので、「ワイワイ」とかけたそうです。

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 油(肉汁)の表現は技術が確立されていないので難しいそうです。

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板倉「やっぱすごいなっと思いました?工場長」
寺島「そうですね、なんか苦労しているな、というのはありありと顔から伝わってきました(笑)」 
柳原「顔から…w」

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コンクール2位に輝いた社えつ子さん(職人歴2年)の作品は「冷や汁」。
作品名「冷や~汁」。

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板倉「なんでも工場長、この作品に不満があるとか」
寺島「あのーたかだか…(爆笑)たかだかとは言わないけど、メインは氷と冷汁なんですけど、この器とか、マットとか蒸籠とかを有名な百貨店で購入してきて…100円ショップでいいじゃないかという(爆笑)」

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 続いては長谷川勝也さん(職人歴27年)の作品は上海蟹。
作品名「食うとこねぇなぁ」

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食品サンプル業界では、硬さ柔らかさなど質感の表現は難しいとされているそうです。

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デザート担当の田坂奈緒さん(職人歴22年)はスイーツ好きの憧れを表現。
作品名「ウプッ大人喰い~」。 

ホールケーキをフォークで食べたリアルな断面がこだわりポイント。
イチゴの種も1粒ずつ製作しています。

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板倉「工場長から見ていかがですか?」
寺島「食べかけっていうのは、サンプルとしてご法度なんで、普通のサンプルではないんですよ」
タモリ「それはわかりますよ(笑)」

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続いて新人永山洵平さん(職人歴1年)の問題作。
作品名「おなかいっぱい」。

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板倉「こだわりポイントはどこなんですか?」
永山「玉子…ですかね」
柳原「でしょうね(笑)」
板倉「これ、普通の寿司作ろうとは思わなかったんですか?」
永山「他の方で寿司作ってる方がいらっしゃったんで、自分が普通に寿司を作っても勝ち目がないなと思って…」
板倉「大ギャンブルに出たんですね(笑)」

こちらが永山さんのやる気を奪った工場長寺島さんの作品。

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柳原「大人げないっすね!」
板倉「これがなんと、社長賞を受賞。もう完膚なきまでにボッコボコにして(爆笑)」 
寺島「どうしても(社長賞)欲しかったんで(笑)」 
 
岡村育美さん(職人歴11年)は自らの願望をサンプル化。
作品名「産みたて!!特盛イクラ丼」。

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板倉「結局ね、こういうことだぞ、ていう話ですよね(笑)」
タモリ「店でさ、これやられたら驚くよね(笑)」

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こだわりポイントはイクラ。
約3000粒のイクラを1粒ずつ成形。

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最後は社内一のベテラン、山口好数さん(職人歴29年)の作品。
作品名「TO×MATORIX」。

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 こだわりポイントは、トマトが爆破されて飛び散った瞬間の表現。

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板倉「トマトに小型爆弾を仕込んで、離れて起爆させたらこうなるんじゃないか」
山口「そうです」
板倉「何してんすか(爆笑)」

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