有吉&マツコが想像する昭和初期のモダンな料理。
カレー、カツレツ、ビフテキ…。

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当時は洋風の食材や調理器具が普及し始めた頃で、和食とそれらの食材や調理器具を組み合わせることが最先端でした。

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試行錯誤で新しい料理が考案されていた時代だったのです。
 
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今回は昭和初期料理研究家の山本直味さんに、モダンでかつ美味しい料理を3つ選んでもらいました。

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 1.キュウリのコロッケ

 当時キュウリは今よりももっと夏の風物詩のイメージが強い食べ物でした。

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夏を迎えるころになると、婦人雑誌がこぞって様々なキュウリ料理を紹介していました。

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その中でも山本さんのイチオシは、キュウリのコロッケ(主婦之友 昭和6年8月号掲載)。
 
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材料は、キュウリ、ひき肉、玉ネギなど。

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① ひき肉と玉ネギを炒め塩コショウします
② ①を皿に移し、メリケン粉を振りかけて冷ましておきます
③ キュウリは4.5㎝ぐらいの筒切りにします
④ キュウリの皮をむき、芯を抜きます
⑤ 塩を入れたお湯でキュウリを軽く茹でます(5秒ほど)

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⑥ キュウリの穴に冷ましておいたひき肉を詰め込みます
 
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⑦ メリケン粉、溶き卵、パン粉をつけ、

⑧ 油で揚げます(200℃の油で15秒ほど)

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キュウリのコロッケ完成!

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有吉くんはキュウリがダメなので、マツコさんが実食。

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マツコ「キュウリ感はほぼなくて、なんか野菜のフライ」

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2.ひもののポテト詰め

山本さんによれば、それは新しい時代を感じさせる味。

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当時考案された、鯵のフライ鍋。

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「下品な秋刀魚もかうすると上品なお料理になります」

当時は庶民的な魚をオシャレに見せるのが流行でした。

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今回のメニューは主婦之友(昭和7年7月号)の付録のレシピカードから。

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 材料はひもの1尾、ジャガイモ、トマト、パセリなど。

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① ジャガイモを茹でて潰し
② バターと牛乳を少し加えて火にかけ、

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③ 塩コショウで味をつけて練り上げます
④ パセリのみじん切りとあったらベーコンを少々刻んで混ぜ合わせます

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⑤ 干物の身に溶かしバターを塗ります

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⑥ 干物の腹にマッシュポテトを形よく詰め込み、
⑦ 両方の身を合わせ
⑧ 金網に載せてさっと香ばしく焼きます

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バターで炒めたトマトとパセリを添えたら完成!

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魚とポテトをよく混ぜてお召し上がりくださいw

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有吉くんはこういうのもダメなので、代わりに青山アナがいただきますw

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マツコ「フィッシュ&チップスだと思えばいいんだよ」 
青山「フォ~ォン」
マツコ「それを口の中でグチャグチャに…フォ~ンじゃないよっ!」w

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マツコ「…悪くはない」

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青山「グラタンっぽくないですか?」

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マツコ「バケットの上なんかに載せてもよくない?」 
青山「パンの上にペーストにして…」
有吉「広がってんじゃん」w

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ポテトと干物、別々でいいじゃんw

3.ハムご飯

有識者山本さん絶賛の一品、ハムご飯。

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当時考案されたご飯メニューの一例。

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身近なご飯(米)にはありとあらゆるアレンジが試されていました。

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今回のメニューは主婦之友(昭和11年3月号)企業の賄いメニュー特集の中から。

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400人の看護婦さんが喜ぶご馳走。
”変わりご飯は皆さんの喜んで召し上がるものです。殊にハムなどの入ったときは、食べ込みになるほどです。”

有吉「食べ込み…」
マツコ「食べ込み?」

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材料は、ご飯、ハム、醤油、砂糖、にんじん、しいたけ、かんぴょう、グリーンピース。

① ハムは1寸(約3㎝)ぐらいのせん(千切り)に切ってバタでさっと炒めます
② 人参もせんに切ってさっと茹で、ハムを取り出した後で炒めます

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③ かんぴょう、シイタケは水で戻し、水と醤油、砂糖少しで少し濃いめの味加減で下煮
④ ご飯が一度ふいたところへ、以上の具を一度に入れます

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再び蓋をし長めに蒸らしてから、かき混ぜます。
仕上げにグリーピースを載せます。

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マツコさんはシイタケNGなのでパス。

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かやくご飯とピラフの合体?

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有吉「何てことない、うまいよ」
マツコ「ガンガンいけちゃう感じ?」
有吉「そりゃ、看護婦さんたちが”食べ込む”ね」
マツコ「食べ込むって、何よ、だからっ」w

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大正10年頃の物価では、ハム1本=米1俵。

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温故知新で食べてみた
山本 直味
主婦の友社
2013-11-14