午前9時、松山の商店街を歩くタモリさんと桑子アナ。

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商店街を抜けると、道後温泉。
行ったことはないけど、街中に忽然とある温泉というイメージです。

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案内人は坂の上の雲ミュージアムの石丸さんです。

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昭和30年代まで、この周辺には温泉を持つ旅館はなかったそうです。 

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アリカリ性単純温泉。
美人の湯と言われています。
入浴料大人410円。

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2階の大広間(休憩所)。
女の子の温泉レポートを聞く。

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本日のテーマ:道後100万人の湯はどうできた?

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明治の末ごろにはもう年間100万人が道後温泉を訪れていました。 

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日露戦争の際、ロシア兵の捕虜もここの温泉に入ったそうです。

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道後温泉は3000年前からあった?
タモリさん一行は道後温泉の歴史の証拠を探るべく街に出ます。

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徒歩5分。
道後公園につきました。

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園内にある湯釜薬師。

湯釜は源泉の上に置かれ湯の量や温度の調節をするもの。
もともとは道後温泉内に置かれていたそうです。
奈良時代に作られたと言われています。

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江戸時代以前、松山の中心はこの道後公園のあたり。
湯築城というお城があったそうです。

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 続いてタモリさん一行は石手寺にやってきました。
729年創建。
四国88ヵ所霊場の一つ(第51番札所)です。

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制札:禁止事項などを記し、道端などに建てる札。

戦国時代の湯築城城主が立てた制札には”毎月5の倍数の日は石手寺のお坊さん入浴優先デー”、と書いてあります。

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戦国時代の石手寺の様子が描かれた絵巻。
石手寺は道後温泉から2キロ近く離れた場所まで広がっていました。

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道後に温泉が湧く仕組みを探るため、タモリさん一行は道後温泉の裏山にやってきました。

二人目の案内人は、愛媛大学の高橋先生。
地質が専門です。

先生によると、道後温泉は”非火山性の温泉”なのだそう。

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崖の地層に茶色っぽい割れ目がある。
この割れ目が温泉のポイントの一つ。

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温泉には水と熱源と割れ目(出入り口)が必要。
雨が地下に染みこみ、熱源で水が温められ、その温められた湯(源泉)が地上に出る。

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そして、道後温泉の熱源は地熱。
火山のない土地では100m深くなるごとに3℃上がるそうです。

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 では、なぜ道後温泉のあの場所で湯が出てきたのでしょうか。
一行は温泉の出口の仕組みを探るため、温泉街に戻ります。

温泉街を見下ろすと道後温泉の北側に谷間にあることがわかります。

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北と南の谷間は直線的につながっています。
道後温泉本館は、その直線上にあります。

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谷間が直線で結ばれているという地形は…推定断層。

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推定断層(確認はできないが、たぶん断層)の上に道後温泉があります。
断層が作った地面の割れ目が、お湯の出口になっていたわけです。

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傾斜の変わり目のところ(断層)に源泉がありました。

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タモリ「谷間と割れ目、重要です」。
テロップのツッコミで下ネタが完成w

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明治時代、道後温泉を発展させた立役者が、伊佐庭如矢(いさばゆきや)。
道後湯之町の初代町長です。

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当時の温泉施設としては破格の木造3階建て。
現在のお金に換算すると、10数億から20億円以上かかったそうです。

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そんな巨額の資金をどうやって集めたのか。
建築資金を集めた工夫を探るため、一行は商店街に行きます。

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老舗のサンゴ店の店主が見せてくれた永代終身優待券。

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この優待券で道後温泉に無料で入浴できます。
しかも、長男夫婦が代々その権利を引き継ぐことができます。
建築費用の寄付のお礼に、この優待券が寄付をした町民に渡されました。

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伊佐庭町長の更なる戦略を探るため、一行は住宅地にやってきました。

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 実はこの道に昔鉄道があった!

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明治時代の古い地図を見ると港方面と松山市街地方面から道後温泉に向かって鉄道が通っていたことがわかります。

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 鉄道の痕跡?

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実はこの家だけほかの民家とは違う方角に建っています。

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このお宅を訪問。
やはり、この家は線路の跡地の上に建っていた。

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姉妹のお父さんが線路の跡地を買い、畑にしたあと家を建てたそうです。

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庭に当時のレールがありました。

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縄文時代から温泉地だったという道後温泉。
一大観光地に発展させたのは明治時代の町長さん。
鉄道の偉大さを語るタモリさんのまとめでした。

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 せっかく来たので足湯にちょっとだけ浸かる二人。

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