今回のロケ地は東京海洋大学・越中島キャンパス。
タモリ倶楽部では以前に第1回接岸大賞でお邪魔しています。



ゲストは、ガダルカナル・タカさん、山田五郎さん、ハライチ澤部くん。

一同は錨水槽実験室に移動。

 

水槽と言っても、砂が敷き詰められたボーリング場のレーンのようなモノ。
ここの使い方は後々わかります。


 
最新の錨について解説してくださるのは東京海洋大学でただ一人の錨研究者、同大准教授の増田光弘先生。

 

いうまでもなく、錨は水底に沈めることによって船が流されないようにする道具。


 
 しかし、錨のそれ自体の重さだけで船の動きを抑えているわけではなく、錨と底質との抵抗（把駐力：はちゅうりょく）が大切。


 
さらにいうと、船と錨を繋ぐ鉄鎖と水底の摩擦力が 船の動きを抑えています。

 

しかし、大量の鉄鎖を積むと船の燃費が悪化してしまいます。



そこで、増田先生は鉄鎖に頼らない高性能の錨の研究開発をされているわけです。


 
今、増田先生が最も注目している錨は、純国産高性能錨ＤＡ－１。


 
従来型と比較すると、ツメと根もと（スタビライザー）の形が違います。
従来型に比べるとＤＡ－１型は安定性が高いそうです。



このＤＡ－１を作っているのが、中村技研工業。
今日は日本唯一の錨メーカー、中村技研工業の社長、橋本正春さんにもお越しいただきました。
ちなみに中村技研は、ＤＡ－１の生みの親である中村宗次郎会長と橋本社長の二人が全社員だそうです。



実験のお手伝いをしている増田ゼミの唯一の学生、大谷育穂さん。
日本の錨産業は研究者も含めて、4人ぐらいで支えられているようですｗ



 錨水槽で、錨の把駐力の比較実験開始。



錨を引っ張るのは、若手の澤部くん。


 
ＪＩＳ型アンカーは把駐力40㎏。
引っ張ると正面に力を受けて、反転してしまうという欠点があります。


 
次にＡＣ－１型アンカーを引っ張ります。
把駐力70㎏。



重いので力持ちの番組ＡＤにも手伝ってもらいます。


 
ＡＣ－１型は走錨すると大きな爪に力を受けて傾いてしまいます。