今回螢スポットを紹介してくれるのは動物カメラマンの小原玲さん(54)。

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もともとは写真週刊誌のカメラマンだったのですが、芸能スキャンダルに辟易して、報道カメラマンに転向。
天安門事件で撮影した写真は、ライフ誌の”The Best of LIFE”に選出されました。

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その後アザラシの赤ちゃん写真をきっかけに動物カメラマンになりました。
 
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毎年螢シーズンの5~7月は全国各地を巡り、自分の足で見つけ出した螢スポットは100か所以上。
その小原さんが感動した螢スポットのベスト3を教えてもらいます。

① 大分県・白山川

地元の人もほとんど知らない秘密のスポット。
「本当は教えたくない…」。
芸能人が行きつけの店を紹介する時などしばしば使う常とう句ですが、小原さんの場合は本音でしょう。

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小原流の蛍鑑賞の流儀。
何かの世界のエキスパートにはたいていその人なりのルールやこだわりがあります。

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目的地に到着。
ちなみに白山川は日本の名水100選に指定されています。

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これも小原流の蛍に出会うための流儀。

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普段はあまり見ない日中の蛍を発見。

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日本で一番ポピュラーなゲンジボタル。
川辺に生息する大型の蛍(12~18㎜)。

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橋の下で撮影開始。

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あたりが暗くなり、ポツポツと光り始めるゲンジボタル。

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発光は蛍の求愛行動。
オスとメスは互いに光を確認すると強く光り合うのだそうです。

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白山川の蛍スポット、スチール写真。

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② 石川県・渡津町 
 
次のスポットは個人の農家の水田。
私有地ですから勝手に入れません。

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今回の蛍はヘイケボタル。
主に水田・湿原が生息地。
水田の減少により激減しつつある蛍だそうです。

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そんな中でも、ここはヘイケボタルが多い水田。

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ここの田んぼは農薬を使わないこだわりの米作りをしていて、2014年都道府県別お米選手権で金賞を受賞しているそうです。

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 撮影当日は時期が早く蛍が少なかったので、今回は小原さんの過去の撮影作品を紹介。

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スチールカメラでの撮影。

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③ 愛知県・相生山緑地

最後のスポットは名古屋駅から車で約30分の相生山緑地。
都市部に奇跡的に残ったヒメボタルの一大生息地。

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ヒメボタルは体長6~9㎜の小さなホタル。
水辺にすむゲンジボタルやヘイケボタルと違い、陸生のホタルだそうです。

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まだ明るいうちからホタルに会いに行くのが小原さんのポリシーですが、ここのホタルは夜中の1時ぐらいになってたくさん出てくるので、 夜に出発です。

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真夜中の森、ホタルを探すためライトも消す。
怖い…。

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暗闇を歩くこと15分。
竹やぶに到着。

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昼間はこんな感じ。

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 撮影開始。
黄金色のフラッシュが美しいヒメボタルの発光。

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相生山緑地、ヒメボタルのスチール写真。

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名古屋市長は「相生山緑地」を公園として整備する構想を示したそうです。

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今回紹介されたスポットはどこも行くのがたいへんそうなので、マツコさんは近場(都内)でホタルを見に行くことにしたようです。
初夏のホタル観賞スポット2015
*スタジオの会話で出ていた調布市の蛍スポットは今年(2015)は中止のようです。

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