この番組の前半は党員(視聴者)からの怒りのメールを紹介して、それについて有吉さんとマツコさんがコメントするという形になっています。

今回2番目の怒りメールは20歳の女性からのものでした。
「正直私はスタイルがいいのです。胸はFカップで、ウエストも足も細い。スポーツをやっていたので、ただ細いだけでなくしっかりと引き締まっています…」
ただの自慢か?…と思ったところで、後が続きます。
「それなのに、驚くほど顔が大きいのです。しかも首もあるかどうかわからないくらい短いのです」
なるほど…と思ってしまったのですが、そもそもこれは怒りのメールなの?
まあ、そこはいいでしょう。
テレビなんだから、面白ければ主旨から多少外れてもよしとしましょう。

「PS 顔が大きいだけでなく、頭も大きいです」
このダメ押しのPSで私には疑惑が生じました。
 
自分の身体的な悩みについて、これほど構成を考えて自虐的なギャグに仕立てたメールを二十歳の女性が書けるものなのだろうか…。

これはウケを狙って男性が創作したメールのような気がします。
もし、ほんとうに二十歳の女性が書いたとしたら、とても聡明な人です。

それはともかく、この顔と体のアンバランスというテーマはあまり取り上げられることはないのですが、昔からある問題です。

30年以上前、ある雑誌のコラムでコピーライターの糸井重里氏がこのテーマについて書いていました。

「世間は顔が美しい人を褒めそやすが、顔がイマイチでも体が美しい人を褒めると、褒めた人間をスケベでゲスな人格だと決めつけるかのように蔑みの目で見る。顔も体も同じ肉体なのに、その美醜が同等に扱われないのはおかしいのではないか」

確かそんな内容だったと思います。

残念ながら、現在でもこの顔と体の不平等問題にはなんら進展はないような気がします。

実はこの問題の背景には人間の文化という大きなテーマが絡んでいるのではないでしょうか。

年がら年中露出している顔に対し、人間の首から下の肉体は、服で覆われています。
ですから、体に多少難があっても、服で誤魔化すことが可能です。
体が貧弱な美人女優が存在できる理由はここにあります。
加えて、服で隠された肉体についてあれこれ語ることは卑しむべき性的なタブーになってしまったのです。
人間の服飾文化が、身体のカースト制を生んだような気がします。

もし人間に服を着るという文化がなくて、皆が全裸でいたら体も顔と同等の地位にいたのではないでしょうか。

しかし、このカースト制度は公の場では、という限定つきです。
公の場であけすけに語ることはなくても、男も女も結構しっかり異性の体を観察して品定めをしています。

ですから、もし体のスタイルは抜群なのに、それに不釣り合いな大きな顔がついている女性が実在するならば、
大きな顔を嘆くのではなく、抜群のスタイルを誇るべきでしょう。

上も下も誇れない人だってたくさんいるのですから、ゼイタク言わないの。

まあ、小顔でメジャー級美人の夏目三久さんに「まだ、ハタチですからね…」とわけのわからないシメの言葉をもらってもなんの慰めにもならないでしょうけどww

iikasin