今回はプロレスラーの真壁刀義選手が試合中に壊した長机(リング場外に置いてあるヤツ)を修理するという企画です。
レスラーは会場の器物を破壊すると後で請求書が送られてくるそうです。
事情通によると、リングの周辺にある長机は、プロレス団体側が用意したもので、壊れやすいように鉄のフレーム部分などは細工してあるそうです。

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ゲストは真壁選手、浅草キッド、ユージ(元大工見習い)。 
タモリさん以下、台東区の工務店を訪れました。

まず、工務店の社長さんが合板(ごうはん、”ばん”ではない)についてレクチャー。
一般に合板をベニヤ板と呼ぶことが多いのですが、もともとはベニヤ板は単板なのだそうです。 
木目が直交するように単板(ベニヤ)を重ねたものが合板ということです。

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いよいよ長机に適した合板を捜してゆきます。

最初のエントリーはフィンランド・バーチ合板。
白樺で作られており、耐水性のある接着剤を使用しているので水に強いという特徴があります。
船の甲板などに使われているそうです。

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 中々粘り強い合板で、真壁選手が飛び乗っても壊れませんでした。

次はファルカタ合板。
ファルカタは成長の速い木なので、軽いそうです。

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 タモリさんは壊せませんでしたが、玉袋筋太郎氏がぶっ壊しました。

次はシナ合板(共芯)です。
一般的なシナ合板は表面だけがシナ材で中はラワン材ですが、シナ合板の共芯はすべてシナ材で作られているそうです。

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シナ材はまっすぐな(フラットな)木なので、段ボール箱などの紙の容器の抜型用合板に適しているそうです。

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ユージくんがあっさりまっぷたつにしました。

4枚目はブナ合板。

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堅い板なのでパチンコ台の板に使われるそうです。

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タモリさんが飛び乗りましたが、割れません。
この後真壁さんもチャレンジしましたが、壊れませんでした。 

続いて、ラワン・ランバーコア合板。
中芯部分が木のブロックになっています。

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強度はあまりないそうです。
4人が静かに板の上に乗ったところで、割れました。

6枚目のパーチクルボードは今までの合板と少し趣が違います。
木質廃棄物(木屑)を削って、接着剤で固めたものです。

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これはタモリさんでもあっさり割れました。

7枚目はLSL。

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合板ですが厚みがある(38mm)ので、梁などに使うそうです。

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飛び乗ったユージくん、衝撃が下半身に跳ね返りました。 
真壁選手でもビクともしませんでした。 

 これまでの候補の中から、最終的に真壁選手が長机の修理に選んだ合板は、

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しなりの良いラワン・ランバーコア。
これなら衝撃を吸収して、きれいに割れそうです。
プロレス向きですw

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タモリ倶楽部美術班が早速ラワン・ランバーコアで長机を修理しました。