今回は年間750万人の観光客が訪れる小樽です。
小樽といえば運河。

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タモリさんは初小樽…。

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小樽を案内するのは小樽総合博物館の石川館長。
昭和50年代の小樽運河を見せてもらうと…。

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廃船が沈み、ゴミが浮かび、メタンガスが噴き出している。
よどみきった汚い運河。

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当時ここを訪れたある有名人が「小樽には何もない」と発言。
タモリ「誰ですか?芸能関係ですか」
桑子「タモリさんじゃないですか」
タモリ「オレ来たことないもん」

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当時(1984年)の新聞を見ると…。

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タモリ「エッ…。オレ来たことあるのか!?」

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タモリ「それぐらい印象にないんだよっ、この町は!」
石川「それが今回のテーマと密接にかかわっている、ということです」 

 ということで、今回のテーマ。
「観光地・小樽 発展の秘密は”衰退”にあり?」 

衰退するにはその前に発展があったはず。
まず小樽の発展の歴史を見てゆきます。

明治初期の小樽はニシン漁で栄えた小さな漁村(人口3000人)でした。
その後小樽は港町として発展していくのですが、その発展の痕跡が見られる場所を訪れます。
 
観光地の中心地に来ました。

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石川「メルヘン交差点っていうんですけど…」
タモリ「嫌な交差点ですね」w

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 実はこの交差点の道路から先は昔は海だったそうです。
下の画像のグレーの部分は埋め立て地(小樽市基盤地図)。

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それほど埋め立て地が必要だったのは、なぜか?

明治13年(1880年)年札幌―小樽間で北海道初の鉄道が開通。
道内内陸部で採れた石炭をここから本州へ送り出すようになりました。
札幌の海の玄関口として小樽は栄え、平地(埋立地)が必要になったのです。

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埋立地には、船の積み荷を保管する倉庫が建ち並びました。
現在そうした倉庫の多くは、飲食店や土産物屋として再利用されています。

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倉庫に使っている石は凝灰岩。
タモリさん正解。

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石川「(凝灰岩が)柔らかくて細工しやすいということのほかに、もう一つ重要な理由が…」
タモリ「遮熱ということもあるでしょうね」
またも正解。
小樽の倉庫は火事に強い。

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小樽の倉庫は木骨石造。
内部が木造で、外壁が石。 

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木造の技術を使うことで、工期を短縮し、コストを削減できたからこのような造りになっているそうです。

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続いて小樽の地形(地質)について調べます。

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町中に”海食崖”を発見。
海食崖:海に面した陸地が波に浸食されてできた崖

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この崖の上には小樽の発展の痕跡があります。
崖の上に行く前にラムネで一服。

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急坂ですが、富士登山に比べればなんてことない。

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眼下に石狩湾、遠くに増毛(ましけ)連峰が望めます。
桑子「ゾウモウだ!」
タモリ「行ってみたいよ」

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崖の上にはかつて小樽で財を成した豪商のお屋敷跡が。
このあたりは高級住宅街だったのだそうです。

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小樽の発展に目をつけた商人が全国各地から集まり、小さな漁村はいつしか商業都市へと変貌しました。
明治初期には3000人だった人口も、明治43年には90000人に。

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 倉庫は埋め立て地に建てたとして、30倍に膨れ上がった人口の受け皿(住宅)はどうしたのか?

そんなことを話していると、何やらマニアックな人を発見。

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こちらをチラチラ見ながら土を削っていますw

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北海道大学の地質学の教授、松枝先生。
タモリさんの高校の2年後輩だそうです。

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