Halohalo online

ブログ再開しました。 以前ほど頻繁に更新できないかもしれませんが、ぼちぼちやっていきます。

タグ:酒蓋

主婦(32)からの投稿、バー経営者の夫が従業員の女性と4年半の不倫関係にあることを知りながら、離婚もせずに女性に会いにいく夫を子供とともに見送る生活はどうなのか、という内容です。

結婚経験のない有吉クンとマツコさんが不倫問題をどう語るのかと思っていましたが、有吉クンの不倫に対するヴァージンのような拒絶反応は意外でした。

普段は他人を毒舌で酷評する有吉クンですが、結婚観は割と古風でロマンチックなのかもしれません。
 
一方、マツコさんは冷静に不倫を分析していました。
「不倫にはリスクをいとわないマジなタイプとリスクを回避する遊びタイプがある。
多くの既婚者は後者だが、 今の世間の昼顔ブームに乗せられて不倫をした時、中途半端な不倫をしてしまうとリスクにさらされる可能性が大きい」
 といった内容でした。
 
そう言えば、ドラマ「昼顔」でも吉瀬美智子さん演じるセレブ妻は遊び半分の不倫をしていましたが、北村一輝さん演じる貧乏画家と出会ってから本気でのめりこんでいきましたし、上戸彩さんは破滅的なまでにマジな不倫でした。 

hirugao ueto

 よろしければこちらも→男目線で見る不倫ドラマ「昼顔」

よくテレビなんかで曇りガラス越しに出演する不倫妻はノーリスクのちゃっかり不倫タイプです。
ただ快楽のつまみ食いをしているだけのオバサンなのに、イイ女ぶっているのが腹立たしい限りですww
 
マツコさんが心配しているように、不倫はバレたら面倒なことになるというのはほんとうだと思います。


学生(19)女性からの投稿です。

「私には収集グセがあり、映画のチラシやガチャガチャをコレクションしています。コレクションしたものを眺めていると、満足感と同時に自分はいつか死ぬのに何でモノ集めなんかしているのだろう、と悲しい気持ちなります」
という内容です。

collecter

いつか死ぬのに何でモノ集めなんかしているのか…たいていの人はそういう虚無感に気づき、収集癖から卒業します。

中には永遠に卒業しないで、やくみつるさんとか、森永卓郎さんみたいな人になることもあります。
まあ、家族はわかりませんが他人に迷惑をかけるようなことではないから、それでもいいんじゃないでしょうか。

マツコさんたちの話にも出てきましたが、私も小学生の時に酒蓋集めに熱中していたことがありました。
彼らの時代と違い当時まだ酒蓋はコルクだったので、酒蓋での遊び方は異なると思います。
詳しくは→男子という生き物がよく解る「酒蓋遊び」

sakebuta ikari

牛乳瓶の蓋も集めていた記憶があります。
子供って、バカですねww

最近気になるのは、何とかカードとか妖怪ナントカなどと、子供の収集癖につけこんだ商売が流行っていることです。
大人って、嫌ですねぇ…。


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上戸彩
ポニーキャニオン
2015-01-30







 



子供の頃に流行った遊びの中で、一番印象に残っているのは酒蓋です。

ネットで酒蓋について書いてある諸サイトを見る限り、昭和40年代、少なくとも関東と関西では小学生男子の間で大流行した遊びのようです。

当時お酒(一升瓶)の蓋は平たい金属のプレートにコルクがついたものが主流でした(下の写真)。

sakebuta

コルク部分は刃物あるいは歯などで切り取り、酒蓋をコイン状にします。

kurofun


① 男子は勝負事が好き

酒蓋遊びは通常1対1で行われます。

以下は私の小学校(東京都・西部)のローカル・ルールです。
双方勝負する酒蓋を1枚ずつ場に出し、ジャンケンをして先攻後攻を決めます。
先攻は、置いてある相手方の酒蓋を自分の酒蓋のフチを使ってひっくり返します。
そして、裏返った酒蓋をさらに表に返すことができれば、勝ち。
相手の酒蓋を自分のものにすることができます。
表裏をひっくり返すことができなければ、攻撃権は相手に移ります。


② 男子は道具にこる

単純な遊びでしたが、各々自分の秘蔵の酒蓋、つまり勝負に強い酒蓋というものを持っていました。
ある銘柄の酒蓋がフォルム的に返しにくいというものもありましたが、多くの男子は返しにくくするために酒蓋の裏にロウを塗ったり、カナヅチで叩いて平たくしたりという細工に余念がありませんでした。

残念ながら、この情熱が勉学方面に振り向けられることは一切ありません。


③ 男子は夢やロマンが大好物

この酒蓋をどこから調達するかというと、近所の酒屋です。
酒屋の裏手には日本酒の空瓶が入ったケースが山積みされていて、そこから蓋をいただいてくるわけです。
今のようにゴミの分別が厳格ではなかったので、3~4本に1本ぐらいは瓶に蓋がついたままでした。
どうせ捨てられるものですし、お得意先の坊っちゃんたち(かもしれない)がやることですから、これは大目に見られていたような気がします。

思うにこの遊びが大流行した理由の一つとして、元手(金)がかからなかったということがあげられます。
ガッツさえあれば、貧乏人の息子でも大酒蓋持ちに成り上がることができたのです。
酒蓋ブームは、小学生男子ドリームの到来でもあったのです。


④ 男子は冒険も大好き

しかし、近隣の小学校でも酒蓋が流行り始めると、どこの酒屋でも小学生に空き瓶の蓋を持ち去られてしまうという事態になり、酒蓋は慢性的品薄状態に陥りました。

この危機的状況を打開するためにクラスの男子たちは遠征隊を派遣しました(と言っても学校から半径3キロの行動範囲だけど)。
そして、この遠征隊はコロンブスのアメリカ大陸発見にも等しい偉業を成し遂げます。

これが、空き瓶倉庫の発見です。
お酒の空き瓶は酒屋から回収され、一旦倉庫に保管されます。
倉庫から空き瓶の再利用のためにしかるべき施設にまた移送されるのでしょうが、私たちはその一時保管場所である倉庫に目をつけたのです。
大人にはただの倉庫ですが、私達の目には酒瓶が山と積まれた倉庫は大金鉱脈に見えました。
私達の小学校の近所では、この金鉱脈が2箇所発見されました。

私達は自転車に乗り、グループ単位で保管倉庫の酒蓋採取に行きました。
しかし、宝の山を前にしてもそうやすやすと宝を我が物することはできません。
倉庫の従業員が意地悪だと酒蓋を取らせてくれませんし、酒蓋がほしいというと、酒瓶から蓋を抜き取ってはそれを私達にぶつけてくるヤカラもいました。
世間は甘くないことを私達は学びました。
結局私たちは大人たちが倉庫にいない時を見計らい、素早くいただいてくるという作戦をとっていました。


⑤ 掟を破った者には厳しい制裁が課せられる

5、6人のグループで倉庫で酒蓋をとり、戦利品の酒蓋は公園などで公平に分配されるシステムでした。
しかし、裏切り者が出るのは世の常、自分がとった酒蓋が珍品だったりすると、これを何食わぬ顔で体のどこかに隠してしまう者もいました。

一度クラスメイトのY君と何人かで倉庫に行ったことがあるのですが、事前に仲間からYはガメ(ちょろまかし)の常習者だという情報を得ていました。
酒蓋採取が一段落したところで、みんなが取った酒蓋を一つのビニール袋に入れました。
その直後に、仲間の一人のK君がY君にその場でジャンプするよう命じました。
みんなの視線に気おされて、Y君はその場で飛び上がりました。
チャラッという音が半ズボンの両方のポケットから聞こえました。
「忘れてた…」
見え透いた言い訳をしながら、Y君はポケットからガメた酒蓋を取り出しました。
「まだ、あるだろう」
ジャンプを命じたK君はベテラン刑事のような凄みでY君を追い込みます。
Y君は観念したように履いていたハイソックスを下に下ろしました。
するとすでにコルクも取られて平たくなった酒蓋がバラバラとY君の足元に散らばったのです。
落ちた酒蓋は、見たことのない珍品の銘柄ばかりでした。
これは重罪です。
Y君がガメた酒蓋をすべて回収すると、私達はさりげなくアイコンタクトを取りあいました。
この後やることはわかっていました。
私達は自転車で公園に向うふりをして、途中で急にスピードをあげました。
小柄なY君はそのスピードについてこれず次第に離されてゆきます。
「待ってよおぉぉ~」
Y君はもう泣き声になっていました。
曲がり角をいくつも曲がると、Y君の姿はとうとう見えなくなりました。
酒蓋をガメた罰として、Y君は撒かれ、分前を没収されたのです。

とはいえ、男子はルールを神聖なものとみなしているわけではありません。
むしろ本質的に男子はルールが嫌いです。
私たちはY君が掟破りをすることを知った上で彼を仲間に入れ、結局彼の分前を我が物にしたのです。
男子にはそういう腹黒いところがあります。


⑥ 男子には収集癖がある

さて、空き瓶倉庫の発見によって酒蓋の供給源が確保されると、酒蓋遊びは量より質の時代に移行します。
酒蓋市場において、白鶴や大関といった大メーカーの酒蓋は二束三文の価値しかなく、地方の酒蔵で作られるようなマイナーな酒の蓋が珍重されるようになります。
そういった珍しい酒蓋は大メーカーの酒蓋20~50枚といったレートで取引されるようになります。
また、小瓶の小さな蓋も珍重されました。
小瓶でコルクの蓋を使う銘柄は数が少なかったのです。
こうして酒蓋は勝負して遊ぶ事よりも、珍品の収集にその重点が移っていきました。
私も珍品コレクションに夢中になり、貴重な酒蓋は高級クッキーの缶に大切にしまわれました。
中でも私の自慢の逸品は黄桜の蓋でした。
黄桜は今も現存する大メーカーで、普通の蓋は全く珍しくないのですが、私の黄桜はフチがギザギザになっていたのです(普通のはフチがツルツル)。

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⑦ 男子の宝物は、女子にはゴミにしか見えない


一大ブームを巻き起こした酒蓋もやがて終焉を迎えることになります。
酒蓋遊びが下火となった大きな要因として、酒蓋のコルク部分がプラスチックになっていったことが挙げられます。
プラスチックはカッターで切っても厚いヘリが残ってしまい、酒蓋遊びに向きませんでした。
それに何よりプラスチックは見た目に情緒がありませんでした。
酒蓋遊びが流行った当初は少数派だったプラスチック製が、次第に酒蓋の主流を占めるようになっていったのです。

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ブームが去ってしばらく後、ゴミ箱用の大きなポリバケツ一杯にあった私の”資産”はある日母親に捨てられていました。
私はもちろん母親に抗議しましたが、もう遊んでいないものだっただけにそれほど抗議に熱はこもっていなかったような気がします。
そして、高校生の頃でしょうか、物置の奥にしまわれていたクッキー缶の酒蓋コレクションがなくなっていることに気づきました。
さすがに文句は言いませんでしたが、とても悲しかったことは覚えています。
あのコレクションだけは手元に残して置きたかった…今でもそう思います。


⑧ 男子とは、アホである

基本的に男子とはアホな動物です。
男子が夢中になってすることは、99%何の役にも立たないことです。
ただそのうちの1%が、たまたま世の中にとって有用な発見や発明になるのだと思うのです。

例えば、ライト兄弟。
彼らは運良く飛行機を飛ばすことに成功したから歴史にその名が残りましたが、もし飛べていなかったら近所で有名なただのアホ兄弟だったはずです。
ライト兄弟の栄光の陰には、同じように空への飛翔を試みた無名のアホたちの存在があったに違いありません。

社会の管理下が進み、遊びはもっぱらゲームの現在、アホ男子はもういないのでしょうか。
ちょっと寂しいです。



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