「アナザースカイ」はゲストに第二の故郷とでもいうべき場所あるいは憧れの地を訪れてもらい、これまでの人生を語ってもらう、という番組です。
 
私はこの番組を毎回見ているわけではありません。
「アナザースカイ」は面白い回とそうでない回の落差があります。
 
そもそも、海外に第二の故郷がある日本人はそうはいません。
特に本人とは縁もないヨーロッパのお洒落な町で芸能人が浮かれているのを見ても、こちらとしては白けるだけです。
(題名がカッコいい)アナザースカイは、内容が名前負けしていることがよくあるような気がします。 

とはいえ、当たりの回もあります。

クリス松村さんが幼少の一時期を過ごしたロンドン。
子供の頃の松村さんにとってロンドンの風景は憂鬱そのものでした。
この番組でロンドンを再訪した松村さんは様々な記憶を蘇らせ、最後はこの町と和解することができました。
「アナザースカイ」のテーマにぴったりとあった回でした。

 matumura

韓国のソウルを第二の故郷として選んだ坂上忍さん。 
彼は30回以上ソウルを訪れているそうです。 
まだ明るいうちから焼酎を飲み韓国料理をつつく、これが延々朝まで続きます。
体を張って番組に出ているようにすら見えますが、インタビューで彼独自の人生観を語ることで、無茶な遊び方をする理由が分かってきます。

sakagami soul

憧れの地としてイタリアのシチリア島を選んだ滝藤憲一さん。
ヨーロッパがロケ地なるとこの番組は気取ったものになりがちですが、この回はご本人の人柄の良さもあり、素直に見ることができました。
ゴッドファーザーの撮影地巡りは、あの映画を見た人なら興味深かったのではないでしょうか。

takito

「アナザースカイ」が面白くなるか否かは、結局ゲスト次第なのかもしれませんね。

Traveling Notes
葉加瀬太郎
ハッツ・アンリミテッド
2003-10-08