今日のプレミアムトークは「花子とアン」で花子の親友、醍醐亜矢子を演じた高梨臨さんです。

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最初にちょっと驚いたのは、インタビューに答える高梨さんと、醍醐亜矢子とのギャップです。
あの能天気なぐらいに明るく天真爛漫な醍醐亜矢子お嬢様と比べると、高梨臨さんは声も低めで落ち着いた年相応(26歳)の女性でした。 
考えてみれば醍醐さんみたいな人は現実にはなかなかいない女性ですから、その虚構の人物を高梨さんは上手く演じてしっくりとドラマに馴染ませていたという事なのでしょう。

それに少し緊張していたことも、ギャップを大きくしていた原因の一つかもしれません。
後半グッチ裕三さんの冗談を交えながらの音楽コーナーではだいぶリラックスしてきて、自然に笑顔がこぼれるようになっていました。
おそらく普段の高梨臨さんは、劇中の醍醐亜矢子さんと少し硬くなってインタビューに答える高梨臨さんの中間ぐらいのような気がします。

芸能界入りのきっかけは高校生の時に原宿の竹下通りでのスカウト。
よく聞くパターンですが、これだけのベッピンさんですからスカウトは当然でしょうね。

2008年公開の映画「GOTH」でいきなり主演デビューを果たしたのですが、この時は毎日監督さんに叱られ続けつらかったそうです。
高梨さんはあの時の経験があるから今の自分があると思っていますと話していましたが、吉高由里子さんがデビュー作で園子音監督にしごき抜かれたというエピソードをちょっと思い出しました。
 
その映画「GOTH」の数シーンが流されていましたが、これがまた醍醐亜矢子とは180度真逆のミステリアスでダークな美少女の役でした。

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高梨さんの特技は書道と将棋。

書道は子供の頃から習っていて、五段までいった腕前。
スタジオで書を披露してもらいましたが、お手本のようにきれいな「人」を書いてくれました。 

将棋の方は何となく将棋の対局をテレビを見ていて、対局者たちが勝負を終えても勝者も敗者もあまりテンションが変わらないのが不思議で、それから将棋に興味を持つようになったそうです。
好きな棋士は羽生善治名人、得意な戦法は矢倉囲いだそうです。 

将棋はちょっと意外でしたが、和のテイストは高梨さんに似合います。
 
仕事の話題では2012年にイランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督の「ライク・サムワン・イン・ラブ」に主演した当時のエピソードが語られました。

キアロスタミ監督には「他の映画作品や劇を見ないで、そのままのあなたでいてほしい」と言われたそうです。

監督が言いたいことはなんとなくわかるような気がします。
高梨臨さんの魅力は、プロの女優にはない素人っぽさにあるのではないでしょうか。
もしかしたら近所にもいそうな、ごく普通に育ったベッピンのお嬢さん、それが高梨臨さんのイメージです。

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将棋の話題の時に、高梨さんは司会の二人に将棋の駒の消しゴムをお土産にプレゼントしました。
有働さんには「飛」、井ノ原さんには「角」。
どちらも攻守のかなめとなる大駒ですが、飛車はどちらかと言えば攻撃の駒、角は守りの駒です。
会う前のイメージでは、有働さんが「角」で、井ノ原さんが「飛」だったのだそうですが、実際にスタジオで会ってからイメージが逆転したそうです。
確かに画面であさイチ司会の二人を見ていると、井ノ原さんはゲストにグイグイ攻めてゆき、有働さんがNHKアナウンサーとしてフォローしていくというイメージがありますが、高梨さんは実物の二人を見て何かを感じたのでしょう。
同性のイメージを「攻撃的」と言ってしまうのは少々リスクを伴いますが、感じたままを素直に発言するあたりが邪気のない高梨さんらしさが出ていたような気がします。

12月30日(火)には高梨臨さんも出演しているスピンオフドラマ、「朝市の嫁さん」(NHK総合16:20~17:49)が再放送されるそうです。
お見逃しなく!

 
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