サプライズ 

 この作品で繰り広げられる悪意に満ちた執念深いサプライズを見ていると、これを書いた脚本家はサプライズについてよっぽどイヤなことがあったんだろう、と思ってしまいます。
多分、サプライズ的な演出をしなかったせいで、彼女にフラれたんだろうなww

それにしても会社社長を巻きこんでのサプライズとか、こんなこと現実にできるのは某国の独裁者とその親族ぐらいじゃないの。 

surprise


走る取的

原作は筒井康孝氏の「走る取的」、SFファンには有名な短編小説です。
ドラマを見ているうちに思ったのですが、この話のベースはスティーブン・スピルバーグ監督の映画「激突」にとてもよく似ています。

「激突」ではほんの些細な、トラブルとも言えないようなきっかけから、主人公は大型トレーラーに執拗に追い回されます。
基本、トレーラーが相撲取りになっただけです。

「走る取的」は1976年刊行の「メタルフォセス群島」に収録されています。
「激突」が公開されたのは日本では1973年。
もしかしたら、筒井先生は「激突」をヒントにしてこの短編作品を書いたのかもしれませんね。

toritelki

 
未来泥棒

今ノリにノッテいる吉田剛太郎氏が死を間近にした金持ち役で出演しています。
彼が街で若者に「おじいちゃん」呼ばわりされているのを見ると、同世代としてはツライ。

年を取らないと中々わからないかもしれないけど、若いってことは文句なく素晴らしいことです。
若い時は食欲も性欲も旺盛でそれが満たされないのが悩みかもしれませんが、年取るとそういう欲望もなくなってくるから生きる喜びも実感できなくなってきます。

なれるものなら、神木隆之介クンになりたい!

dorobo


冷える

これは現代版マッチ売りの少女ですね。

寒さに凍えながらマッチ(ライター)の火をつける。

夢うつつの中で少女はクリスマスのご馳走や優しかったおばあちゃんの幻を見ながら息絶えますが、パートの主婦は現実よりも温かい家族とやりがいのある仕事(消防士)の幻を見ながら死んでゆきます。

どちらにせよ切ない話ですが、願望が叶う夢を見ながら死ねるのなら幸せかもしれません。

cold


 ファナモ


いろいろ考えさせられるお話でした。

極端な清潔志向とか、社会的な圧力とか…。

バスタオルの洗濯は週一で、喫煙者でガラケー愛好のオジサン(私のこと)なんてそのうち強制収容所送りでしょうね。
 
 婚約者の男性役は坂上忍さんにやってもらいたかった、と思ったけどあの人潔癖症のくせに清潔感ないなあ。

 fanamo


激突!スペシャル・エディション [DVD]
デニス・ウィーヴァー
ジェネオン・ユニバーサル
2012-04-13