世間ではマッチョブームが来ているのでしょうか。

このところテレビでやたら筋肉を見ているような気がします。

ライザップのCМ(関東限定?)で一般人の筋肉を見せつけれ、今旬の俳優、鈴木亮平さんは「変態仮面」、「TOKYO TRIBE」と立て続けにギリシャ彫刻のような肉体美を披露しています。 

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 映画「変態仮面」より

水曜日の「怒り新党、新三大○○」ではボデイ・ビルダーを取り上げていました。
私は今までボディ・ビルというものがイマイチ理解できなかったのですが、この番組を見てはたと腑に落ちました。

ボディ・ビルをスポーツと考えるからよく解らなくなるのです。
あれは自分の肉体を使うアートなのです。
言ってみれば、スポーツというよりも盆栽に近い趣味の世界なのです。
 コンテストも競技会ではなく、筋肉の品評会ととらえれば納得がいきます。

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 とはいえ、あれだけの肉体を作り上げるためには相当ハードなトレーニングとストイックな生活が必要なはずです。
そうまでしてのめりこむ心理は依然として理解不能です。

翌木曜日の「アウトデラックス」では、体を鍛えている芸人矢野勝也さんと俳優、格闘家の金子賢さんがゲスト出演していました。 
 
矢野勝也さんを知っている人はなかなかのお笑い通だと思いますが、「すべらない話」でしばしば登場する兵頭さんの相方さんなんだそうです。
ウイキぺディアによれば、矢野・兵頭の漫才は評価が高いそうですが、矢野さんはアドリブに弱い(致命的!)そうです。

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結局、特に面白い話はなく、子供が3人いる懐に余裕のないオジサンは使用料1回400円の地元(尼崎)の市民体育館のジムでトレーニングをしているという、普通のオジサンのお話でした。

一方、金子賢さんはかなり本格的に体を鍛えているようです。
渋谷にある高級ジムでトレーニングを積み、食事も完全に筋肉を作るためのメニューです。
ボデ・ィビルとはちょっとコンセプトが異なるベストボディジャパンという肉体美を競うコンテストの東京大会で今年優勝したそうです。

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 東京大会での金子賢さん

ボディビルとは違う…と言われても一般人の目から見れば鉄オタのノリ鉄とトリ鉄の違いを説明されているようなもので、同じジャンルという認識しか生まれてきません。

たまたまどちらの番組もマツコ・デラックスさんがМCをしていましたが、マツコさんは皮下脂肪の少ないムキムキの体よりも、筋肉にいくらか脂肪がのった体の方がお好みのようでした。

ストイックに体を鍛えあげる人たちの気持ちはイマイチわかりかねますが、今までなおざりにされてきた筋肉に関心が寄せられることは悪いことではないような気がします。
若いうちにしっかりした体を作っておけば、年がいってから腰や膝の痛みに悩まされることも少なくなると思います。