主婦(54)女性からの投稿、「友人が泊まりに来るが、パジャマ、タオル、歯ブラシなんでも借りようとする。これが嫌なのは私がおかしのか」と言った内容でした。

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もう少し詳しく書くと、このお友達はビールをがぶ飲みして腹が痛くなったと言ってトイレに行く、そのくせ借りたパジャマをノーパンで履く、浴室にあった体洗い用のタオルを勝手に使う、自分が使っている歯ブラシを借りようとする、という感じのようです。

話を聞く限りでは、結構ルーズな感じのお友達のようです。

バカリズムさんが若手で金がない頃にバナナマンの日村さんの家に居候していた時のエピソードを思い出しました。
シャワーを浴びた日村さんがいつ洗濯したのかわからないような汚いバスタオルで体をふき、それをバカリズムさんに差し出して「シャワー使えよ」と言ったそうです。
バカリズムさんは一応バスタオルを受け取り、体はトイレットペーパーで拭いていたそうです。
バカリズムさんは日村さんのことを尊敬していて、好きなのだそうですが、この一件だけは許せなかったそうです。

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 多くの視聴者がサイズを心配したであろうこの一件

投稿者のお友達や日村さんは、平均的な日本人の感覚からすると、なかなかワイルドな方ではないでしょうか。

一方グローバルな視点で見ると、日本は世界トップクラスの清潔国です。
欧州で香水が発達したのは体臭を隠すためだったそうですし、毎日のように風呂に入る民族は世界でも日本人ぐらいなものだそうです。

ですから、不潔に思える上記のお二人も、世界基準ではごく平均なのかもしれません。

とはいえ、ここは日本です。
たぶんそういうワイルドな感覚に本人たちにはまるで悪気がないからかえって始末に悪い。
お友達がほんとうに好きだったら、勇気を出してノーを言い、理由もちゃんと伝えた方が良いような気がします。

不潔も潔癖も困りますが、では自分が正解なのかと言われるとまったく自信はありません。
清潔感というのは、かなり主観的な、もしくは心理的な感覚のような気がします。
 
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恋人が自分の歯ブラシを使うのが許せなかったという小説(もう頬づえはつかない)がありました。
 

図説 不潔の歴史
キャスリン アシェンバーグ
原書房
2008-09-22



 

もう頬づえはつかない
見延 典子
講談社
1978-11