コープスブライド(死体の花嫁)は題名もおどろおどろしいのですが、アニメーションのキャラクターたちも不気味です。

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主な登場人物が皆同じような 逆三角形のカマキリみたいな顔の輪郭で、手足も昆虫のように細い。 
ぜんぜん可愛くなく、とても取っつきにくい絵です。

漫画なども絵が自分の好みが合わないと読まないことが多いのですが、年末の暇な時期(ほんとは大掃除しなくてはいけないけど…)ということもあり我慢して付き合ってみることにしました。
 
絵柄のクセの強ささえ乗り越えられれば、このアニメーションは楽しめるはずです。

ファンタジーの世界に抵抗なく入り込めますし、細部の演出もよくできています。

舞台は19世紀のヨーロッパのどこかの冬という設定なのですが、暗くて寒くて陰惨な19世紀の冬のヨーロッパの街の雰囲気がとてもよく出ています。

生者の世界に対して、死者たちの世界も登場しますが、こちらの方は賑やかで色どりに満ちあふれ、不気味ですがユーモアたっぷり。
死者の世界の方が、よほど生き生きしています。

最初は恐ろしくて気味が悪いコープスブライド(エミリー)だったのですが、ストーリーが展開するにつれて、どんどんチャーミングに見えてくるから不思議です。

なぜ彼女が花嫁姿の亡霊なのか、その理由を聞くと同情せざるを得ない気持ちなります。

花婿になる事を拒絶するビクターとピアノを弾きながらすねて不機嫌になっているエミリーの表情はとても人間的です。

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ビクターのフィアンセのビクトリアもビクターとエミリーと同じような顔をしているのですがw、見慣れてくると彼女が慎ましくて純粋な心の持ち主でその性格が顔に現れていることがわかってくるようになってきます。

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邪悪な心の大人たちはたくさん出てくるのですが、この3人はいずれも好感が持てる若者たち。
この三角関係はどうなっていくのだろうとハラハラしながら見守っていると、最後に思わぬ結末が…。

それはとても切なくて、ますますエミリーが好きになってしまうエンディングでした。

コープスブライドのエミリーは人気のあるキャラクターとなっているようで、彼女のフィギュアも出ており、ハロウィンなどでもエミリーのコスプレをする女性もいるようです。

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 頑張っているとは思うけど…w

エミリーのコスプレの画像を何枚か見ましたが正直出来はもう一つです。
エミリーは骨が見えるくらいwスレンダーですが、出るところはしっかり出ているスタイル抜群の花嫁。
生身の女性で彼女のスタイルにかなう女性はそうはいません。

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