島が半島になった理由を知るために、タモリさんたちは砂浜にやってきました。

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島をつなぎ半島を作ったのは、波や風で運ばれてきた砂でした。

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磁石大好き近江アナw

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砂質をチェック。

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磁石に砂鉄がたくさんつく。

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大収穫♪

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この砂鉄はどこから来たのか?

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砂鉄は溶岩や火山灰に含まれる磁鉄鉱が細かく削られてできたもの。
富士の樹海の回では、富士山の溶岩に磁石が吸いつきました。

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室蘭は太平洋と噴火湾の沿岸を流れる潮の合流点。
砂の溜まりやすい場所でした。

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そこにあった水中火山が削られて砂となり、島をつないだのです。

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これも水中火山が室蘭にもたらした奇跡。

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続いてタモリさんたちは現在の街の中心から離れた港の北側にやってきました。
ここでは室蘭がどのように発展したかがわかります。

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室蘭の語源は、ムロエランもしくはモルエラ二。

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ムロラン地名発祥の坂

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モルエラニとは”小さな坂を下ったところ”。

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この坂が室蘭発祥の坂。

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室蘭の歴史に詳しい室蘭市教育委員会の谷中さん。

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小さな坂を下ったこの場所がかつての室蘭の中心地だった。

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このあたりを描いた江戸時代の絵図。

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かつてここには会所があった。
会所:江戸時代幕府の直轄地になった蝦夷地に置かれた出先機関

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江戸時代後期、幕府の直轄地だった北海道の各地には会所が置かれました。
そこではアイヌの人たちと交易が行われ、やがて町の中心地となってゆきました。

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ここに会所が置かれたのは、交通の要衝だったから。

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船で運ばれてきたものはここから内陸へ。
近郊でとれた交易品はここから本州へ。
幕府は陸運と水運がつながる道を整備したのです。

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明治5年ごろのこのあたりの写真。

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会所とアイヌ人の家。

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船をつけやすい遠浅の海。

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明治になると大きな船がつけられる十分な水深がある港が必要になりました。
室蘭は水深が異なる港を2つ持っていたことで、時代を超えて良港であり続けられたのです。

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続いてタモリさんたちは明治になって港ができた街の中心部にやってきました。
ここで室蘭の近代工業化の秘密を探ります。

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室蘭初の大規模工場を見学。

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案内してくれるのは日本製鋼所室蘭製作所の高田聖司さん。
製鉄所と製鋼所の違いは何?

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製鉄所は鉄を作るところ。
製鋼所は鉄を…?

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製鋼所見学は初めての二人。

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鍛錬工場。

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世界最大級の大型プレスで形を整えている。

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製鋼:鉄を用途に合わせて硬くしたり弾力を持たせたりする加工作業

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この工場では主に発電所で使うタービン軸などを作っています。

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近づくと熱い。

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刀鍛冶が赤く焼けた鉄を打つのとやっていることは同じ。

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なぜ室蘭は鉄の街になったのか?

夕張などの炭鉱と室蘭を結ぶ鉄道が開通。
室蘭は石炭積み出し港として発展。

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燃料となる石炭がある。

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鉄の原料となる鉄鉱石はない。

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しかし、砂浜で見た砂鉄があった。

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石炭と砂鉄がそろっていたことが鉄の街誕生のきっかけを作ったのです。

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創業当時からある工場を見学します。

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この工場には高さが必要だった。

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焼けた鉄を油で冷やすタンクは深さ21m。

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日本製鋼所:
北海道の石炭会社とイギリスのビッカー社、アームストロング社の共同出資でつくられた

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アームストロングといえば…

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当時大砲を作っていた。
それで高さと深さが必要だった。

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明治時代、富国強兵を目指す日本にとって欠かせないものが、兵器の国産化でした。
室蘭には日本初の民間兵器工場が作られたのです。

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当時世界最強と言われた戦艦長門や陸奥。

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その主砲もこの工場でつくられました。

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戦後は兵器を作る技術と設備を利用して、この製鋼所では長い物をつくっている。

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続いてタモリさんたちがやって来たのは工場近くの商店街。
ここにもう一つ室蘭が生んだものがあります。

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最後に室蘭のソウルフードをいただきます。

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焼き鳥だけど、焼き鳥ではない?

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室蘭では焼き豚(とん)を焼き鳥という。

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豚肉とタマネギに甘辛いタレ。
好みでカラシをつけていただきます。

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お酒飲みたいw

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栄養豊富な豚肉は製鉄所・製鋼所で働く肉体労働者の栄養源。
また、このあたりは革をとるために豚の飼育が奨励されていた。

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最初は期待していなかったが、室蘭は地形的にとても興味深い場所だった。

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エンディング♪

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次回(12月2日)は岐阜です。

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