ロケ地:川崎・根本造船所
本日の気温約35℃。

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前回放送で紹介した暑さ対策のファン付き作業服とファン付きヘルメットで快適。

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ゲストはバイきんぐの小峠英二さんと西村瑞樹さん。

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小型船舶1級を取得しているアウトドア派の西村。

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今回のテーマは船底塗料。

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船の歴史は船底塗料と海生生物の戦いの歴史でもあります。


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船の底はなぜ赤いのか?
船底塗料にまつわる様々な謎をひも解いてゆきます。

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1990年代、環境汚染につながる有機スズ化合物を含む船底塗料が禁止になる。
その後は改良された船底塗料が出てきているのではないか。

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船底塗料の最新情報を教えてくれるのは、千葉工業大学の柴田清先生。

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先生もファン付き作業着で快適。
バイきんぐと待遇が違うw

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船底塗料はなぜ必要なのか?

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フジツボや海藻が船底につくと、船のスピードが落ち燃費が悪くなる。
フジツボや海藻がつかないように、船底塗料が塗られている。

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紀元前の古代ギリシャでは、船底にタールやワックスを塗っていた。

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大航海時代の15~16世紀、コロンブスは船底に樹脂や牛脂を塗っていた。
そして、1625年、イギリスで船底塗料の特許第1号が生まれる。
しかし初期の特許の多くにはヒ素や水銀などが含まれていた。

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19世紀頃になると木造船から鉄船になり、多くの船底塗料が開発される。

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ところで、船底塗料に赤が多いのはなぜ?

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フジツボなどが付かないように毒物を塗っている。
銅系が多く、現代の主流は亜酸化銅。
船底の赤は亜酸化銅の色。

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ここからは船底塗料についてのあれやこれやを学びます。

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小峠がしっかり拾うので、タモリが安心してボケたおすw

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① 我が国で初めての特許は船底塗料

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明治18年、漆工芸家の堀田瑞松が船底塗料で特許第1号を取得。

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漆が主成分。
生姜や酒も入っている。

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② 日本海海戦の勝因は船底塗料

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日本海海戦(1905年)
日露戦争末期、日本の連合艦隊が対馬沖でロシアのバルチック艦隊を破った戦い

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地球を半周してやってきたバルチック艦隊の船底に大量の海生生物が付着し、スピードが出なかった。

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バルチック艦隊の航路。

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西村は免許取得後、一度も船に乗っていない。
理由は船を持っていないから。
タモリ「知り合いの知り合いに頼めば乗っけてくれるよ、今若いのが少ないから。俺の船は嫌だけどね」w

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船底塗料の天敵、フジツボを学ぶためドックに移動。

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船底にフジツボがびっしり。

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スクリューにも。
これだとスピードは2,3割落ちるそう。

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根岸造船所の小林典明さんにフジツボの取り方を教えてもらいます。

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ズザザーッ。

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鉄製のケレン棒でこそげ落とす。

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タモリも挑戦。
夢中になりすぎてボケないので小峠に注意されるw

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フジツボの衝撃の秘密。

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高校の時のあだ名はフジツボだったw

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フジツボの交尾。

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小峠がフジツボだとすると、ペニスは船体よりも長いw
タモリ「便利だねえ」
小峠「便利じゃない!」w

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今人気の船底塗料をご紹介。

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プレジャーボート用の大定番、シージェット033。

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プレジャーボートは係留時間が長いので、停船中に防汚性能を発揮する船底塗料が良い。

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この船底塗料は「水和分解型」。
塗膜が海水に触れると防汚剤が溶けだす。

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値段もお手頃。

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1缶で7㎡塗れるが、後ろの船(全長16m)の船底だと6,7缶必要。

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塗り上がりの表面はザラザラしているが、プレジャーボートでは問題のないレベル。

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漁師に人気の船底塗料、うなぎ塗料一番。

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商品名の由来:ヌルヌルした鰻のように海生生物を寄せ付けない

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漁船向けの船底塗料=船のスピード重視
漁師は漁場に一刻も早く着きたい。

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この塗料は「加水分解型」。

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塗料が分子レベルで溶けるので、塗膜が常に滑らか。

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塗装面が滑らかなので、摩擦抵抗が少なくスピードが落ちにくい。

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4キロ缶で約15000円。

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空耳アワー♪

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最後はアメリカ海軍でも採用されている新しいタイプの船底塗料。

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CMPバイオクリン(シリコーン樹脂タイプ)。

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シリコーン樹脂タイプは塗膜の圧倒的な滑らかさが特徴。

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弾力性を持つシリコーン塗料は船がスピードを出すと水流で歪み、海生生物が剥がれやすくなる。

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コンテナ船や軍艦系などスピードが出る船に向いている。

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16ℓ缶で23万5840円。

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軍艦をお持ちの方にオススメw

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次回は「余ったそうめんで吹きこぼれ殲滅作戦」です。

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