ロケ地:井の頭自然文化園 彫刻園

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銅像の股間を撮影する老紳士。

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今回は芸術作品における股間表現に焦点を当てた意欲的な(?)企画です。
ナビゲーターは、銅像の股間研究の権威、東京大学文化資源学研究室教授、木下直之先生。

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ゲストは、山田五郎さん、大久保佳代子さん、マギーさん。

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この銅像は、北村西望作の「怒涛」。
北村西望はその名を冠した賞があるほどの、日本美術界を代表する巨匠です。

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リアルな肉体の銅像ですが、股間だけは形がぼんやりとしている。
木下先生の股間分類では、「とろける股間」に属します。

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次も北村西望の作品「晩鐘」。
寂しさと明日へと立ち向かうたくましさが共存する老人を描いた傑作です。

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大久保「ジジイのキ○タマって…」
求められている仕事をする大久保さんw

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先ほどの作品より、やや陰嚢の形がはっきりしている。

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木下先生の分類では、やはり「とろける股間」。

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一行は彫刻館に移動して、様々な彫刻家の股間表現を考察します。

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次に勉強する股間分類は、「曖昧模っ糊り」。
これは、曖昧模糊としていて、なおかつもっこりしている股間表現。

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VTRで実例を見ます。

静岡県富士市・富士駅。

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駅前にある銅像。
松田裕康作「飛躍」。

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これが、「曖昧模っ糊り」。

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ヒップはリアルなのに股間は曖昧模糊としている。
先生によると、駅前はこのタイプが多いそうです。

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「曖昧模っ糊り」の実例その2。
札幌駅前にある「牧歌の像」。
1960年 本郷新作。

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切断面がはっきりしている「曖昧模っ糊り」。

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無残な切断に同情と憤りを禁じ得ない面々。

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続いての股間表現分類は「葉っぱ」。
アダムとイブに由来する西洋美術の定番股間表現です。

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実例は東大工学部1号館にある「シンバルを持つサテュロス」。
19世紀半ば、作者不詳。

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葉っぱに覆われた股間。

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アダムとイブがイチジクの葉っぱで股間を隠していたことから、西洋美術における定番股間表現は「葉っぱ」となりました。

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日本に持ち込まれたこの像を見て、日本の学生たちは西洋美術の約束事(葉っぱで股間を隠す)を学んだ。

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「葉っぱ」の実例その2。
「箭の調べ」
1908年 白井雨山作

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タモリ「桜餅状態」w

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木下先生によると、ほかはリアルなので股間だけ形式美ではないか、とのこと。

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 まとめ:彫刻の主な股間表現は3種類

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続いて日本で様々な股間表現を生むきっかけとなったエポックメイキングな作品を紹介。

東洋のロダン、朝倉文夫。

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朝倉文夫のデビュー作「闇 1908年」。

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この彫刻は官憲に股間の切断を命じられた作品です。

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当時の風刺漫画にも描かれたセンセーショナルな大事件。

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「彫刻の去勢」と題されています。

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去勢事件から51年後、朝倉文夫は新たな手法を生み出しました。

朝倉彫塑館(台東区)。

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「競技前」 1959年発表。

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股間を手で隠す。

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でも、横から見ると…

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タモリ「みょうががちゃんと…」
大久保「みょうがサイズ」w

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今ではこれと同じ作品が警視庁の正面玄関にも置かれているそうです。

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空耳アワー。
テレビにおける股間表現の限界w

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再び屋外へ。
北村西望が最後にたどり着いた股間表現を鑑賞します。 

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「アダム」 1929年 北村西望作。

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股間が謎の物体?

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