巨石と言われて、有吉くんがまず思い浮かべたのが…。

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有吉「エアーズロックとか…エアーズロックって今言わないのか」
青山「ウルル」
マツコ「そう、ウルル」
有吉「”うるるとさらら”のうるるで覚えてんだ、オレ」
マツコ「そういう覚え方するから間違えるのよ。やめなさい!そういう覚え方」w

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エアーズロックは、いつの間にかウルルになっていました。
エアーズロックはイギリス人の探検家がつけた名前。
ウルルは地元の先住民が呼んでいた名前。
ポリティカル・コレクトネス的な政治的配慮があったのでしょうか。
 
日本の巨石といえば、奈良の石舞台古墳が有名ですが、今回は明らかに人の手が入っているのにもかかわらず、何のために作られたのか起源がいまだに解明されていない古代の巨石の新3大です。
 
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このような起源がわからない巨石は日本中に存在しているそうです。

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30年間で1000か所以上の巨石巡りをしている有識者の大野治夫さん(70)が、選りすぐりの巨石を紹介してくれます。

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岩手県・続石(つづきいし)

やって来たのは、河童伝説で有名な岩手県・遠野市。

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町はずれの山を登る途中、おなかに集めた石の話を語る大野さん。

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胆石が55個あったそうですw

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山道を登ること15分。
ついに続石にご対面。

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7×5×2mの巨石が上にのっています。

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 しかもよく見ると、左の石に巨石はのっていない。

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大野さんはここが”古代人がお祭りをする場所”と推測しています。
*古代人の墓という説もあるが、真偽は不明

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民俗学者、柳田圀男の「遠野物語」には続石は弁慶が持ち上げて作ったという伝説が収録されています。

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この伝説によると、弁慶は続石の近くにある泣石を土台にしようとしたのですが、

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プライドが高い泣石は(巨石に)踏みつけられる暮らしを泣いて嫌がったのだそうです。

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大野「石風情が生意気に」w

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”~風情が生意気に”
今ではなかなか聞けない差別的表現ですがw
逆にこの毒舌に大野さんの石への愛を感じます。

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奈良県・益田岩船(ますだのいわふね)

やって来たのは、奈良県・明日香村。
ここは約1400年前の飛鳥時代の史跡が多く散在している場所。

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これは亀石。

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こちらは酒船石。

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 この酒船石の溝については様々な憶測があり、手塚治虫の漫画にも登場しています。

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漫画では、この溝は薬を調合するためのものと推理。
その薬を飲むと人を奴隷にすることができるという、驚きの解釈を手塚先生はしています。

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 山道を登ること10分。
ついに益田岩船にたどり着きます。

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石の上部には明らかに加工された跡が。

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大野さんはこれは古墳の石槨ではないかと推測しています。 

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下図のように縦(横?)にして棺を入れようとしていたのですが、途中まで彫って放置されたのではないかと、大野さんは考えています。
 
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大野さんと比較すると、益田岩船の大きさがよくわかります。

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X線よりも高い透過力を持つ素粒子、宇宙線ミューオンを使うと、ピラミッドのような厚い構造物でも内部の様子がわかるそうです。

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勝手に吉村先生の仕事を終了させる有吉&マツコw

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兵庫県・石の宝殿

これが兵庫県・高砂市・生石神社(おうしこじんじゃ)にある石の宝殿。

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上から見ても全体像がつかみにくい大きさ。
幅6.4m×奥行7.2m×高さ5.7m

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この巨石の最大の特徴は後部が突き出している点。
ブラウン管テレビにそっくりの形。

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この巨石は山の一部を切り出して作った人工物だそうです。

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イメージ図にするとこんな感じです。

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切り出した底面部に水がたまり、浮いているように見えます。

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起源については諸説ありますが、大野さんは豪族の墓のフタではないかと考えています。

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石の宝殿を90度回転させると、フタっぽくなります。

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古代の加工技術に驚嘆する大野さんでありました。

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