今回のロケ地は千葉県にある製鉄所(JFEスチール東日本製鉄所千葉地区)。

マツコさんや私の世代には川崎製鉄の方がなじみがあります。
JFEスチールは2003年、川崎製鉄と日本鋼管が合併してできた製鉄会社です。

千葉県出身のマツコさんにとっての夜の原風景は、幼い時に見たこの製鉄所の溶鉱炉の火で赤く染まる夜空だったのだそうです。 
その原風景の源を確認するために、この製鉄所見学をマツコさん自らが希望したそうです。
だから、気合も入ってます。
製鉄所見学は動きやすい服装が推奨されているので、今日はトレードマークのロングドレスを脱ぎ捨てました。

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こんな製鉄マン、いそうですw

JFEスチール千葉地区にはちゃんと見学センターがあり、通常は団体(小中学校など)の見学を受け付けているようです。 
興味のある方はJFEスチール工場見学をご覧ください。 

8:42PM、マイクロバスに乗って工場見学に出発します。
もちろん、撮影のために特別に夜の工場見学の許可をもらっています。

ところでバスで移動しているのは、敷地が広いから。
敷地面積は東京ドームで換算すると約170個分あるそうです。

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川崎製鉄所建設のために大埋め立て工事が始まり、団地ができ病院ができ、ただの漁村だった千葉は川鉄のおかげで栄えることができた、と熱弁するマツコさんは川鉄に相当な思い入れがあるようです。

「鉄は産業の米」とガイドの若い社員さんが言っていましたが、それは今でも変わりはありません。
鉱工業生産指数は重要な経済指標の一つです。
すべての産業の源である鉄を含めた鉱工業生産活動の盛衰を見れば、景気の動向を推し量ることができます。

さて、マツコさん一行は、まず製鉄所のシンボルである、溶鉱炉に到着します。

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 第6溶鉱炉

どこかで見たことある風景だと思ったのですが、ジブリ作品にこんな建物があったような…。
 
溶鉱炉で鉄の原料である鉄鉱石を溶かしてドロドロの液状の銑鉄を得ます。 
 
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 次に銑鉄から不純物を取り除く工程があるのですが、マツコさんたちはその場所に移動します。

ここでは 溶鉱炉から取り出した銑鉄を成分調整をするためにの窯に移します(転炉)。

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 300tの熔鉄が窯に移される 

窯の中で不純物が取り除かれ、「鋼」に仕上げられます。 

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 ダイナミックな工程を我を忘れて見つめるマツコ

マツコ「これを小学生の時に見てたら人生観変わってたかも!鉄作り目指してしてたかもしれない!!」
もう 大興奮のマツコさんでした。

 
次の工程は連続鋳造。
先ほどの転炉でできた溶鋼を冷やし、固めてカットします。 

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連続鋳造機略図

 ①の溶鋼は③で冷却され、④で適当な長さにカットされます。

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熱々の鋼が流れているので、室内はかなり暑いようです。
マツコさんも撮影スタッフも汗まみれに…。

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次は適当な長さにカットされた鋼(スラブ)を薄く延ばす工程を見学しますが、今週はここまで。
製鉄所見学は来週に続きます。

6月18日放送 千葉の製鉄所(後編)