「幸福の黄色いハンカチ」は1977年に公開された山田洋次監督のロードムービーです。
その年の主だった映画賞を総なめにした名作ですが、もう、37年前の作品になるのですね。

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 映画で使われたマツダ・ファミリア
 
歌手だった武田鉄也が役者への転向に成功したきっかけとなった映画とも言われていますが、その前から武田鉄也は歌い手というよりも面白いことをしゃべるアンちゃんというイメ-ジが強く、スクリーンの中の三枚目を演じる武田鉄也には全く違和感がありませんでした。 

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この映画で記憶に残るシーンはいくつかありますが、まっさきに思い出すのは、刑期を終えて出所した高倉健さんがふらりと立ち寄った食堂でビールとラーメンとかつ丼を頂く場面です。

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まだ見ていない方もいると思うので詳しくは書きませんが、とにかくとてもおいしそうに久々のシャバの食事を堪能していました。
このシーンを取るために健さんが丸二日絶食していたという逸話はすでに伝説になっています。

 刑務所から出た人がシャバで最初に食べた物は何か、という企画を某番組でやっていました。
やはり、現代では健さんの時代とはちょっとメニューが違うようです。

宿で武田鉄也が桃井かおりを口説くのですが、そのやり方が少々がっつきすぎていて、桃井かおりが泣いてしまいます。
女性に対する思いやりのない態度に怒った健さんは、武田鉄也を正座させてお説教をします。
映画では二人とも九州出身という設定ですが、実際に二人とも九州の福岡出身なので何とも言えないリアリティがありました。

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桃井かおりも当時は25,6歳で可愛かったです。
最近は「これで63歳、悪くないと思うわけ(SKⅡのCM)」と相変わらず若々しい方ですが、昔ライターだった妻が桃井かおりにインタビューをした時、あとでメイク代を請求されたそうです。
あの若々しさを保つにはSKⅡだけでなく、いろいろと投資が必要なのでしょうね。

男はつらいよシリーズの名監督が高倉健を撮った映画ですから、まだ見ていない方はぜひご覧ください。
ただ、「男はつらいよ」を観すぎていると、倍賞千恵子や渥美清が登場するとなんでこんなところにサクラや寅さんが…、とどうしても思ってしまいますww




 
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