昨日の未来シアターでは、82歳の現役トライアスリート 稲田弘さんが紹介されていました。

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最初、年齢も年齢だしショート・トライアスロンをやっているのかと思っていたのですが、稲田さんがやっているのは、ガチのトライアスロンでした。
スイム3.8キロ、バイク180キロ、そしてフルマラソン42.195キロ。
総距離226キロのアイアンマン・レースです。 

番組で紹介された今回のハワイの世界選手権では、バイク残り10キロ地点でタイムアウトになってしまいましたが、2年前の同大会では80歳以上の部で優勝されているそうです。

稲田さんは、病気の奥様の介護に専念するため60歳で退職、同時に介護のための体力づくりのために水泳を始めたそうです。 

69歳でロードバイクの美しさに魅せられ、70歳でトライアスロン初挑戦。
ほぼ毎日3キロの水泳と150キロの自転車とランニングというトレーニングを続けているそうです。

人間、80代になってもトライアスロンを完走できる。
稲田さんが示したこの事実は、私を含めて多くの人を励まし、勇気づけてくれたと思います。 

ただ、ここで気をつけなければいけないのは、番組では60歳過ぎから本格的にスポーツに取り組んだように紹介されていますが、稲田さんは学生時代は陸上の選手で、社会人になってからも登山やマラソンに親しんでいたそうです。
若い頃からの下地があり、足腰の鍛錬を継続していたからこその偉業です。

普通の人が60過ぎてからいきなり真似をしたら体を壊します。
それに、この年齢まで致命的な足腰の故障もなく過酷なトレーニングを継続できるのは、稲田さんが恵まれた肉体の持ち主だからだと思います。

でも、トライアスロンとまでいかなくとも、日頃から自分なりの運動を心掛けてれば、いくつになっても自分の足で歩くことは不可能ではないのかもしれません。

タイムアウトでレース断念を余儀なくされた稲田さんに大会関係者が「また次の大会に来てください」と語りかけ、稲田さんは「もちろん!」と力強く答えていました。
もう年だから…という諦めは、鉄人稲田弘にはないようです。

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