元プロ棋士 桐谷広人さん(64)はなぜ人気があるのか?
 
”街中を自転車で爆走する桐谷さんを見ていると、元気が出てくる” 
 
一言で言えばこれにつきると思いますが、それだけなら皆マスターズのロードレースでも見ているはずです(年配者専門の自転車競技があるのかどうかは知らないけど)。

では、桐谷さんの人気の秘密はなんでしょうか。
ちょっと考えてみました。

① ちょっとした不幸を背負っている

桐谷さんは婚約者を将棋の師匠に横取りされるという手痛い過去があります(二度ほどあったらしい)。
 そのせいかどうか、未だに独身、都市部で特に多い孤族(単身者)の代表です。

 一時は時価総額3億円とも言われる株式を所有していたが、リーマンショックや信用取引の失敗で、時価5千万(2013年時点)ほどに目減りしている。

人は他人の不幸が大好きです。
上2点は桐谷さん本人とってはとうてい笑えない深刻な不幸ですが、視聴者にとっては桐谷さんが大好きになる理由になります。

② おちょっこちょいなキャラクター

自転車で街を爆走する桐谷さんを密着取材していると、お約束のように桐谷さんは何か小さな失敗をやらかします。
見ている人を飽きさせない愛すべきキャクターの持ち主です。
そもそもおっちょこちょいでなければ、師匠に何度も恋人を奪われないでしょうし、そもそもそんな女性を選ばないはずです。

③ 強靭な肉体

60代という年齢を考えると、すさまじいスピードで移動します(Max時速48.3キロ、女子競輪選手並み)。
移動距離も長い。
しかも、行く先々で様々なイベントをこなしています。
20代の若者でも、同じことをやればヘトヘトになると思います。

人生いろいろあって、決して順風満帆ではなく、今現在も満ち足りているわけではない、それでも元気に自転車で街中を疾走する。
しかも決して崇高な理由で走り回るわけではなく、ただ株主優待券を期限切れ前に消化するためだけのために…。
桐谷さん自身には明確な目的があるのですが、はたから見るとそれはまったくナンセンスにも思えます。

そういう桐谷さんの姿を見て、人は元気をもらい、癒されます。
生きることに迷ったり、年を取ることを恐れなくてもいいのだ…そういうポジティブな気持ちを抱かせてくれます。

kiritani1

次回は人生のアイアンマン、桐谷広人氏の某日の足跡をたどります。