小5の時でしたか、黒板の字が見えづらくなり、母親に連れられて病院に行くと”仮性近視”と診断されました。
しばらく病院で処方された仮性近視を治す目薬をさしていたのですが、一向によくならず齢11歳でメガネキャラになりました。
早速、クラスメートから小池さん(漫画オバQに登場するメガネキャラ)と命名されました。

takeyama
ナイス・メガネキャラ1 カンニング竹山
昭和テイストの風貌は見るとなんかホッとします 


今思うと目薬なんかさすよりも、本を投げ捨てて田舎で遠くの山でも見ていれば治ったのかもしれませんが、コンクリートジャングルの東京には山も星空もありません。

高校生になると色気づいてコンタクトを愛用するようになりました。
最初はハードレンズ。
長時間装着すると目が痛くなるし、落ちやすい。
すぐにソフトレンズに切り替えましたが、こいつはクリーニングや煮沸消毒など手入れが面倒でした。
ソフトはハードに比べると落ちにくいのですが、洗面所で外す時によく行方不明になりました。
当時は使い捨てではなかったので1枚の値段が高価でした。
レンズを見失ったときは、すぐさま洗面台の排水口に蓋をして緊急体制をとります。
それから洗面台をなめるようにしてレンズを捜索します。
見つかる時はあっけなく発見できますが、見つからない時はどうしても出てきません。
行方不明のまま捜索打ち切りということもよくありました。
後日とんでもないところで、ミイラ化したソフトレンズを見つけることもありました。

使い捨てコンタクトが出回るようになってコンタクトレンズも管理が楽になりましたが、40を過ぎたあたりから老眼が出てきました。
運転免許更新の時の視力検査で、私は老眼鏡を外して視力検査に臨もうとしました。
「アンタ、眼鏡しないとダメでしょ」
私の免許証を見ながら係員が注意しました。
免許証センターの職員はたいてい元警官なので若干態度は横柄です。
「いや、いいんですこれで」
「ダメだよ。メガネしなくちゃ」
「これは老眼鏡なんです。コンタクトしてますからダイジョウブです」
係員は納得のいかない表情のまま黙りこみ、私の後ろで順番待ちをしていた若者たちは「(年取ると)たいへんだなあ…」という顔をしているのがわかりました。

そんなこともあり、中年以降は私はまたメガネキャラに戻りました。
メガネだと、どういうものか老眼も緩和されて割と近くも見えるのです。

今愛用しているメガネは2年前沖縄にいた時に買ったものです。
テレビでセール開催中のCМがガンガン流れていたので、ふと誘惑に乗ってしまいました。
最近鼻あて(クリングス)が少し歪んでメガネがズレやすくなっているですが、メガネを購入したメガネチェーン店は沖縄にしかない(ウチナーなら皆知っている東江メガネ)ので東京にいる私は調整を頼むことができません。
メガネの調整はどこでも原則無料でやってくれるらしいのですが、私が住む町のメガネ屋さんはしょぼい町には不似合いな高級店風のたたずまいです。
あんなショウウインドウがピカピカ光っている店に私のセール品メガネを持っていくのは勇気がいります。
沖縄でメガネを買ってしまったことを少し後悔している今日この頃です。

karahashi
ナイス・メガネキャラ2 唐橋ユミ
私はメガネフェチではありませんが、彼女のメガネには萌えます